特集は「日本SF第七世代へ」。
ハヤカワSFコンテスト、創元SF短編賞、ゲンロンSF創作講座などが育んできた新たな才能たちの書き下ろし短篇、小説以外のジャンルで活躍する若手による論考・エッセイが掲載。
表紙にはライター陣の名前が省略されずズラリと並び、通常は省略される評論/エッセイへの力の入り方が伺える。
カバーイラストを手掛けるのはイラストレーター・えすてぃおさん。彼の得意とする独自のメカイラストで迫力あふれるクールな仕上がりとなっている。
【6月25日発売】
— 早川書房公式 (@Hayakawashobo) June 17, 2020
SFマガジン8月号「特集・日本SF第七世代へ」。
2020年の激動の時代を生きる国内作家たちの新作、さらに小説以外のジャンルで活躍する若手による刺激的な論考・エッセイを一挙掲載いたします。大迫力のカバーイラストはえすてぃお(@esuthio)さん! pic.twitter.com/AN6KnjoGCJ
特集「日本SF第七世代へ」は「へ」が大事
SFマガジン2020年8月号の特集は「日本SF第七世代へ」。描き下ろしとして『大絶滅恐竜タイムウォーズ』の草野原々さんや、第5回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作『構造体素子』が6月18日に刊行された樋口恭介さんらの短篇が掲載される。
小説以外にもバーチャルYouTuber(VTuber)の届木ウカさんがVRとVTuberについて綴ったエッセイが掲載。
その他にもインターネットカルチャーの思想を紹介してきた木澤佐登志さんによる反出生主義にまつわる評論、近年の日本のフェミニズムSFについての近藤銀河さんの批評など、SFに留まらないポップカルチャーと現代思想のトピックが紹介されている。
早川書房の編集・溝口力丸さんによれば特集の「日本SF第七世代へ」は「へ」の1文字が大事とのこと。やっと書影も更新されました。
— 溝ロカ丸 (@marumizog) June 17, 2020
通常だと特集部分は作家さんのみ名前が載って「評論、エッセイほか」みたいにとまとまることも多いのですが、今回は小説以外をご寄稿いただいた方々全員のお名前も載せております。
第七世代「へ」の1文字が大事。
SFマガジン8月号 https://t.co/AFXWcaLMOw #Amazon pic.twitter.com/25v1zV0MnH
お笑いなどでも使われるように「世代」といえば〇〇史観につながる重要な単語。「日本SF第七世代へ」というフレーズを掲げる今回のSFマガジンが2020年の日本SFに何をもたらすのか注目したい。
特集以外にも6月18日に長編SF小説『三体』の第2部『三体2 黒暗森林』が発売された中国の作家・劉慈欣(りゅうじきん)さんの「クーリエ」が読み切りとして掲載される。
第七世代とは……!
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