SF小説家・草野原々さんによる長編小説『コズミック・アルケミスト』が3月20日(水)に刊行される。
定価は790円(税込)。出版社を介さずKindleでの自費出版となる。
デビュー作『最後にして最初のアイドル』で星雲賞を受賞した草野原々
草野原々さんは『最後にして最初のアイドル』でデビュー。
同作は「ハヤカワSFコンテスト」史上初の特別賞と、星雲賞を受賞。デビュー作が星雲賞を受賞するのは、山田正紀さん以来42年ぶりの出来事であり話題を集めた。
以降、『大進化どうぶつデスゲーム』『これは学園ラブコメです。』『大絶滅恐竜タイムウォーズ』などを発表してきた。
特設サイトでは推薦コメント、noteでは試し読みが公開
『コズミック・アルケミスト』は草野原々さんの長編第4作目となるSF小説/ワイドスクリーン・バロック。
舞台となるのは、地球が宇宙の中心に位置し、錬金術技術が花開いた、ここではない世界。
地中から発掘された〈人鉱物〉である「おれ」と自動人形のフォスティーヌ・オルガネットの〈存在・ミーツ・存在〉SFが繰り広げられる。
刊行に向けて、草野原々さんは特設サイトを公開(外部リンク)。推薦コメントが掲載されているほか、noteにて第1章から第2章の半ばまでを、試し読みとして無料公開している。
映像化するには宇宙がもう一つ要る
――麦原遼(SF作家)
小説空間を構成するあらゆる要素がいきり立っている。思いついた設定、展開、人物、できごと、文体、それらのすべてが各々の仕方でいきり立ち、衝動同士で殺し合っている。あらゆる場所に破壊があり、宇宙生成の爆発音が全速力で響きわたったあとには、どこにも何も残らない。そうだ、これが草野原々だ。
――樋口恭介(SF作家)
草野原々はあなたの認識―存在論を再制作する
――難波優輝(美学者)
みごみ号っていうのが作中に出てくるんですが、僕の電話番号の一部が3535でビックリしました
――宮本道人(著者友人)
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