Apple TV+が、SF作家のウィリアム・ギブスンによるサイバーパンク小説の金字塔『ニューロマンサー』のドラマ版のティザー映像を公開した。
7月1日、41年前の原作刊行日にあわせて公開された映像は、物語のはじまりでもある千葉の“チャツボ”バーを映し出す。
20秒に満たない短い映像だが、YouTubeの概要欄などでは「Neuromancer is in production」と、制作中であることが明記されている。
後世のサイバーパンクに影響を与えた小説『ニューロマンサー』
原作の『ニューロマンサー』は、「スプロール」三部作の第一作として1984年に刊行されたウィリアム・ギブスンさんのSF小説。
SFジャンル・サイバーパンクの代表的な作品として知られ、「電脳空間(サイバースペース)」などの単語を世に広めた。
電脳空間に名付けられた「マトリックス」という呼称や、ザイバツ、ヤクザなどの用語が飛び交うエキゾチックな日本描写など、後世のSFで描かれるディストピアの世界観に大きな影響を与えている。
『ニューロマンサー』はネビュラ賞、フィリップ・K・ディック賞、ヒューゴー賞というSF小説の代表的な賞を受賞。3つの受賞という史上初の快挙を達成している記念碑的な作品でもある。
2025年8月20日(水)には、早川書房から新版として文庫本が刊行される。
原作者ウィリアム・ギブスン「ついにその扉を開けた」
Apple TV+は、2024年にドラマ版『ニューロマンサー』の制作を発表。今回のティザーはその続報となる。
ティザー公開にあたって、ウィリアム・ギブスンさんも自身のXでコメントを発表。「1984年にチャツボを思い描きました。41年後、ついにその扉を開けました」と映像化に期待を寄せている。
これまでの海外メディアの報道によれば、ドラマは全10話構成で、『プリズン・ブレイク』の脚本やAmazonのドラマ『ジャック・ライアン』の製作総指揮を担当したグラハム・ローランドさんが統括をつとめる。
監督は映画『ディヴォーション マイ・ベスト・ウィングマン』のJ.D.ディラードさん。
Skydance Television、Anonymous Content、そしてアーティストのドレイクさんが共同運営するDreamCrewが制作に携わっている。

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