香港映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(以下、トワイライト・ウォリアーズ)の原作小説『九龍城砦I 囲城(いじょう)』の日本語版が、7月16日(水)に早川書房から刊行される。
『九龍城砦I 囲城』は、余兒(ユー・イー)さんによる原作小説「九龍城寨」シリーズ3部作の第1部にあたり、九龍城砦(きゅうりゅうじょうさい)における裏社会の争いを描いている。
2025年1月に日本で公開された『トワイライト・ウォリアーズ』は、香港映画としては異例の大ヒットを記録。残る第2部・第3部の実写化も発表され、原作小説の日本語版刊行とあわせて、ますます注目を集めそうだ。
『九龍城砦I 囲城』日本語版刊行の告知/画像は早川書房公式Xより
香港映画に新たな歴史を刻んだ『トワイライト・ウォリアーズ 』
小説「九龍城寨」シリーズは、1980年代を舞台に、かつて存在した巨大な城塞・九龍城砦に住む人々と、裏社会の勢力争いを描いた作品。現在までに、漫画化や実写映画化など、多くのメディアミックスが展開がされている。
2024年に香港で公開された実写映画『トワイライト・ウォリアーズ』は、興行収入1億香港ドルを超え、歴代1位の観客動員数を記録した。
翌年に日本で公開されると、当初は中規模程度の公開館数ながら、香港映画らしいアクションや登場人物たちの関係性などが反響呼び、熱狂的なファンを生み出してリピーターが続出。
口コミが広がるにつれ徐々に上映館が拡大され、公開から4ヶ月経った5月17日には、日本国内での興収5億円を突破した(外部リンク)。日本における香港映画としては異例の大ヒットだ。
「九龍城寨」日本語版の翻訳は『三体』の光吉さくららが担当
刊行が決まった小説『九龍城砦I 囲城』の翻訳は、劉慈欣(リウ・ツーシン)さんの小説『三体』を翻訳した光吉さくらさん、ワン・チャイさん、そしてよしだかおりさんらが担当する。
『三体』/画像はAmazonから
光吉さくらさんとワン・チャイさんは、中国のSF賞である百万釣魚城科幻大賞にて、翻訳部門を2回連続受賞した翻訳チーム出身ということもあり、ファンからは翻訳についても期待が高まっている。
映画『トワイライト・ウォリアーズ』では爽快なアクションとキャラクター同士の関係性が好評を博したが、原作小説ではどのように表現されているのか。
映画の続編公開までに、原作「九龍城寨」シリーズを読み込んでおくというのもいいかもしれない。
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