映画『近畿地方のある場所について』が、8月8日の公開から4日間で興行収入4.4億円を記録。最終興行収入20億円も視野に入る大ヒットスタートを切った。
2025年公開のホラー映画のオープニング成績としては、『事故物件ゾク 恐い間取り』『ドールハウス』を上回り動員/興行収入ともに第1位を記録した。
好スタートに加えて、8月12日(火)からは特別番組「映画『近畿地方のある場所について』について」が日本テレビ系で放送決定。番組では、映画の原作者である背筋さんが原案/監修をつとめ、注目作家・和田正雪さんが構成を担当する。
ホラーの盛り上がりを牽引する『近畿地方のある場所について』
ホラー映画『近畿地方のある場所について』は、発行部数70万部を突破した背筋さんの小説を、『ノロイ』や『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』の白石晃士監督が映像化。
行方不明となったオカルト雑誌の編集者を探すべく、タッグを組んだ編集者とライターが、様々な失踪事件や怪奇現象を調べる過程で、それらすべてが“近畿地方のある場所”へと繋がっていくという物語が描かれる。
原作は2023年1月、Web小説サイト「カクヨム」に投稿されると、モキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)という作風が、現実から地続きの恐怖を呼び起こして反響を集め、2200万PVを超えるヒットを記録した。
映画では、ライターの千紘を菅野美穂さん、編集者・小沢を赤楚衛二さんが演じている。
一見バラエティ、でも背筋監修……どこか不穏な映画特別番組も放送
全国343劇場で公開された『近畿地方のある場所について』は、近年のホラーコンテンツの盛り上がりを象徴するかのような好調なスタートを切った。
大ヒットを記念して、8月12日(火)・15日(金)・17日(日)に特別番組「映画『近畿地方のある場所について』について」が放送決定。
放送情報
「映画『近畿地方のある場所について』について」
・8月12日(火)深夜28:25 其ノ壱
・8月15日(金)深夜29:39 其ノ弐
・8月17日(日)深夜28:25 其ノ参
※日本テレビ系列にて放送予定。
出演は、怪談系YouTubeチャンネル登録者数56万人超を誇るお笑い芸人・好井まさおさん、アイドルグループ・クマリデパートの小田アヤネと楓フゥカさん、インフルエンサー・こちゃにさん。4名が本編を体験し、恐怖のポイントを語り合ったり、関連スポットをロケで巡ったりと、映画の魅力をより深掘りする内容となっている。
一見すると公開記念のよくあるバラエティ番組。だが、番組の監修は原作者である背筋さん、構成は和田正雪さんが担当。和田正雪さんは、怪奇現象が起こる事故物件マンションの謎を描く小説『嘘つきは同じ顔をしている』や青春恋愛ホラー『夜道を歩く時、彼女が隣にいる気がしてならない』などで知られ、背筋さんも太鼓判を押す人物だ。
それだけに、ただのバラエティで終わらない不穏さを漂わせている。
『近畿地方のある場所について』は、近畿地方でよく観られている?
ちなみに、配給のワーナー・ブラザースによれば、『近畿地方のある場所について』において、作品の舞台とも言える近畿地方こと関西地区の興行収入は同社配給作品の平均スコアを大きく超えているという。
『近畿地方のある場所について』場面写真メイン
たとえば滋賀県では平均対比152%、奈良県では145%とヒットを記録。まさに、現実から地続きの恐怖が影響を与えた結果と言えるかもしれない。
国内で大ヒットスタートとなった映画『近畿地方のある場所について』は、日本国外での公開も決定。8月13日(水)からは韓国で、8月25日(月)からは台湾でも公開予定だ。
©︎ 2025「近畿地方のある場所について」製作委員会

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