ゲームっぽい映画を目指した──27歳の監督が描く新感覚ホラー『インビジブルハーフ』の発想源

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KAI-YOU編集部_音楽・映像部門
ゲームっぽい映画を目指した──27歳の監督が描く新感覚ホラー『インビジブルハーフ』の発想源
ゲームっぽい映画を目指した──27歳の監督が描く新感覚ホラー『インビジブルハーフ』の発想源

ホラー映画『インビジブルハーフ』

27歳の新鋭映画監督・西山将貴さんの長編デビュー作となるホラー映画『インビジブルハーフ』が7月31日(金)より公開される。

西山将貴監督は、ホラー小説『近畿地方のある場所について』の作者・背筋さん、ホラーゲーム『SIREN』の脚本家・佐藤直子さんと共に、クリエイターユニット「バミューダ3」としても活動。

「バミューダ3」といえば、2025年に開催されたホラー体験型展覧会「1999展 ー存在しないあの日の記憶ー」を企画。大きな反響を巻き起こした。

そんな西山将貴監督の長編デビュー作となる『インビジブルハーフ』は、女子高生が突然現れた“スマホに触れている時だけ見える怪物”と対峙する物語。監督によれば、多くのアドベンチャーゲームやホラーゲームから影響を受けているという。

スマホに触れている時だけ見える怪物vs女子高生『インビジブルハーフ』

映画『インビジブルハーフ』は、撮影当時23歳だったという西山将貴監督の長編デビュー作。

物語の舞台はとある地方都市の高校。ミックスルーツを持つ主人公の女子高生らの友情を通して、同調圧力やルッキズム、自己肯定感という青春の痛みを描きながら、スマホに触れたらもう逃げられないというシチュエーションが特徴の“新感覚スクリーンタイムホラー”を謳っている。

映画『インビジブルハーフ』ポスタービジュアル

転校先に馴染めない主人公・エレナが、同じクラスの問題児・猫歌(にゃん)の死をきっかけに、周囲で奇妙な現象が起こりはじめ、ついにはイヤホンを通じて聞こえる足音とスマホを手にした時だけ姿が見える「怪物」に追いかけられるようになる、というあらすじだ。

心霊現象から怯えて逃げるのではなく、思春期の少女たちが恐怖や理不尽な世界に立ち向かい、自らの意志で選択して成長しながら、最終的に「戦う」という選択肢を選び立ち向かっていく点も特徴だ。

映画『インビジブルハーフ』予告編

■『インビジブルハーフ』ストーリー
突然私の元にやってきた「スマホに触れている時だけ見える透明な怪物」
正体不明のこの恐怖に向き合うのは、きっと一人じゃない。

ミックスルーツを持つエレナは、田舎町にある学校に転校してきたものの、クラスに馴染めないでいた。唯一エレナに明るく話しかける隣の席のアカリにも心を開き切ることができないでいたが、スマホに繋がったイヤホンを常に手放さない同じクラスの問題児・猫歌(にゃん)の死をきっかけに、エレナのまわりでは奇妙な現象が起こり始める…

イヤホンを通じて聞こえる足音とスマホを手にしている時だけ姿が見える「怪物」に常に追いかけられるようになったエレナ。ついには、猫歌のようにスマホを手放せなくなっていく…。

アドベンチャーゲームから着想を得て描かれる登場人物たち

主人公のエレナと、のちにキーパーソンとなるアカリとの関係性の変化は、アドベンチャーゲームから着想を得ているという。

また、透明な怪物が出現する際に、空間が歪むような演出はVFXで表現されており、ゲームでのバトル中に敵キャラクターが突然現れた時の恐怖感にも通じる恐ろしさがある。

キーアイテムとなるスマホが場面カットでも印象的に映し出されている

さらに、物語が進む過程で、スマホやイヤホンという身近なアイテムがキーアイテムとなっていく演出や、ミックスルーツをもつエレナの悩みの種である「血」が怪物出現の“シグナル”になる仕掛けも、ゲーム的な演出が意識されている。

特に後半は、エレナとアカリが怪物の正体を探っていく部分はまさにホラーゲームをプレイしているような高揚感で、西山将貴監督が目指した「ゲームっぽい映画」が表現されているという。

なぜ「ゲームスタイル」の構成になったのか? 西山監督の原体験

もともとゲーム好きという西山将貴監督が影響を受けたのは、『ライフ イズ ストレンジ』や『SILENT HILL』など、主人公が困難を乗り越えていくストーリーをもっているアドベンチャーゲームやホラーゲーム。

根強い人気を集めるゲームジャンルを逆の視点で捉えた監督は、その構成を意識的に映画に落とし込んだという。

西山将貴監督

「最近は映画的なゲームが増えている中で、逆にゲームっぽい映画をつくりたいと思いました。たとえば『ライフ イズ ストレンジ』は、全てのセリフが選択できて、自分の行動によって物語が変わるマルチエンディングで、すごく映画的です。そういう構造や感覚を映画に持ち込みたいと考えていました」(西山将貴監督)

加えて、スマホに触れている時だけ見える怪物にもこだわりを見せる。

「日本には怪物と戦うような映画があまりないので、そこもやりたかったことです。“これがゲームだったらどうなるか”を考えながらつくっていました」

「ゾクゾクするホラーよりも、ワクワクするホラーをつくりたい」という西山将貴監督がつくりあげた本作は、今までのJホラーのような湿度の高い恐怖とは一線を画す新しいタイプのホラー映画になりそうだ。

映画『インビジブルハーフ』が7月31日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開。愛媛先行公開中。

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作品情報

インビジブルハーフ

配給
ギークピクチュアズ
公開
7月31日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開
愛媛先行公開中

<作品情報>
シエラ 璃砂
奥野 みゆ 平澤 瑠菜
監督・脚本・編集 西山 将貴
プロデューサー 坂本 篤 共同プロデューサー 鈴木 龍 エグゼクティブプロデューサー 坂元 裕樹
撮影監督 山本 周平 照明 鳥内 宏二 録音 三門 優介 美術 西田 頌子 制作 皆尾 裕 助監督 芳賀 直之 衣装 杉 雛乃 ヘアメイクアップ 黒田 菜々美 一ノ宮 萌 特殊造形・キャラクターデザイン 快歩 音楽 堀本 陸 VFX Cao Moji 
製作:Test 8 Pictures 配給:ギークピクチュアズ

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