発売1日で完売したホラーゲーム『503号室の郵便物』が、実写映画も公開中のホラー作品『近畿地方のある場所について』と世界観を共有していることが明らかとなった。
『503号室の郵便物』は、8月5日に発売された、現実世界を舞台として謎解きなどを行うゲームジャンル「Alternate Reality Game(代替現実ゲーム)」の作品。
本作には、『近畿地方のある場所について』の作者・背筋さんも協力している。
モキュメンタリーブームを牽引する『近畿地方のある場所について』
『近畿地方のある場所について』は、ホラー作家の背筋さんによる小説。
オカルト雑誌の編集者とライターが様々な失踪事件や怪奇現象を調べていくと、それらすべてが“近畿地方のある場所”へと繋がっていく……というモキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)作品となっている。
2023年1月にWeb小説サイト「カクヨム」に投稿されると2200万PVを獲得。KADOKAWAから刊行された書籍版も発行部数70万部を突破。
また、8月8日からは白石晃士監督による実写映画版も公開されている。
とあるマンションの一室で起きた事件を解き明かす『503号室の郵便物』
『503号室の郵便物』は、そんな『近畿地方のある場所について』と世界観を同じくするARG作品。ブランド公式Xでは「日常侵蝕ゲーム」とも紹介されている。
その名の通り、住人が失踪した近畿地方の「とあるマンション」の503号室に残された郵便物をもとに、その部屋で何が起きたのかを推理していく。
『503号室の郵便物』のセットに含まれる郵便物/画像は商品ページから
セットには全10種以上の郵便物が含まれており、それらやWeb上に仕掛けられた謎をひも解き、事件の真相へと迫っていく。
最終的にはエンディングに到達し、4x4 sect.から調査完了通知を受け取ることでゲームクリアとなる。
「4x4 sect.」は、今回の発表に関して公式Xで「ARG『503号室の郵便物』は映画『近畿地方のある場所について』とのシェアードユ二バース作品です」「見つけてくださってありがとうございます。」とポストしている。
第四境界と日本テレビが共同運営する新ブランド「4x4 sect.」
『503号室の郵便物』は、日本テレビとクリエイター集団・第四境界が共同運営するARGブランド「4x4 sect.(フォーバイフォーセクト)」の第一弾として制作されたタイトル。
第四境界は、2024年3月31日に本格始動。一年半かけて、架空の落とし物から持ち主の人生を想像する謎解き・ミステリーゲーム『人の財布』など、数々のARGを手掛けてきた。
2025年には、架空の資格試験をテーマとしたホラーゲーム『事故物件鑑定士試験』をリリース。4月には天王洲アイルで実際に試験を受けるイベントも行われ、全日程が即満席となった。
今回の『503号室の郵便物』には、『事故物件鑑定士試験』で監督補をつとめたdrikaraさんも参加している。

この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント