美学者・難波優輝さんによる新刊『なぜ人は締め切りを守れないのか』が、11月7日(金) に堀之内出版から刊行される。
「締め切り」を入り口に、私たちの社会や生の在り方に隠されたルールを読み解く。
仕事の納期から「死」という人生最大の締め切りまで、時間感覚と人間の営みを結ぶ思考を展開する。推薦文は哲学者の千葉雅也さんが寄せている。
ポピュラーカルチャー研究を展開する美学者・難波優輝
難波優輝さんは1994年、兵庫県生まれ。会社員として勤務する傍ら、立命館大学、慶應義塾大学で研究員として活動している。
専門は、分析美学とポピュラーカルチャーの哲学。著書に共著として早川書房『SFプロトタイピング』など。
また、7月には、現代社会に広まっている物語化の持つ魔力と危うさを取り上げ講談社現代新書『物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために』が刊行されている。
このほか、インターネット上でも様々なジャンルで執筆活動を展開。晶文社での連載「批判的日常美学について」やKAI-YOU Premiumでもインタビューやコラムを執筆している。
現代人が抱える「時間の焦燥」や「効率の呪縛」を解きほぐす
『なぜ人は締め切りを守れないのか』では、締め切りを単なる「期限」ではなく、社会を形づくる制度の一つとして捉える。
著者の難波優輝さんは、「締め切り」が人々の行動や思考を縛るだけでなく、協働や信頼、そして文化的秩序の基盤でもあると指摘する。
noteで公開された試し読み(「まえがき」)では、こうした視点をもとに、現代人が抱える「時間の焦燥」や「効率の呪縛」を解きほぐしていく様子が語られている。

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