哲学者でVTuber研究者の山野弘樹さんが『20代からの文章読解~人文学的思考を鍛える「読み方」10講』を8月22日(金)に大和書房から刊行する。
SNS時代において、より重要なものとなっている文章を解釈する力。本書は本が読めない人に向けた、クリティカルリーディング(※)のための入門書になっている。
※クリティカルリーディング:資料に書かれた内容を自ら分析/検討しながら読む能動的な読み方。批判的読解法
『20代からの文章読解』紹介文/画像はAmazonより
「VTuberの哲学」に取り組む研究者・山野弘樹
著者の山野弘樹さんは、哲学研究者として日本学術振興会特別研究員DC1、および「東京大学 共生のための国際哲学研究センター」リサーチ・アシスタントなどを歴任。
日本哲学会優秀論文賞、日仏哲学会若手研究者奨励賞などを受賞している。
フランスの哲学者であるポール・リクールの研究や、現代文化を哲学の見地から分析する「VTuberの哲学」と呼ばれる研究に取り組む。
2022年には初の単著『独学の思考法』を刊行。2024年にはVTuberの総合学術書『VTuber学』に編著者として参加したほか、『VTuberの哲学』を単行本として刊行している。
読解力は、世界を批判的に解釈する際に必要な力
『20代からの文章読解』では、「読解力」をテクストのみならず、世界を批判的に解釈する際にも必要な力と規定。
その読む力をはじめ、認識や構造、解釈について解説しながら、人文学的思考について洞察。新たな問いや視点を増やすことを目的としたガイドブックになっているようだ。
『20代からの文章読解』紹介文/画像はAmazonより
帯には哲学者・千葉雅也さんが「誠実に読む。いま、時代に必要なのは、言葉に対して時間をとって向き合うことだと思う。本書は、いわば『誠実な読解力』のための優れたガイドである」との言葉を寄せている。

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