ハンガリーの小説家であるクラスナホルカイ・ラースローさんが、2025年のノーベル文学賞を受賞した。
10月9日20時に受賞が発表された。
ノーベル賞の公式Xによれば、受賞理由は“for his compelling and visionary oeuvre that, in the midst of apocalyptic terror, reaffirms the power of art.(終末的な恐怖の真っ只中で、芸術の力を再確認させる、説得力に満ちた先見的な作品群に対して。)"だという(外部リンク)。
代表作は『サタンタンゴ』『抵抗の憂鬱』など ハンガリー生まれの作家 クラスナホルカイ・ラースロー
クラスナホルカイ・ラースローさんは1954年生まれ。2015年にイギリスのブッカー国際賞、2019年に全米図書賞翻訳部門を受賞している。
代表作は処女作『サタンタンゴ』や『抵抗の憂鬱』など。同作は同名の映画として1994年に公開。ハンガリーのある村に帰還した死んだはずの男に惑わされ、さまよう村人たちを描く、上映時間が7時間を超える作品としてその名を知られている。
ノーベル賞公式サイトおよびXでは、同氏を「カフカからトーマス・ベルンハルトにまで広がる中央ヨーロッパの伝統を受け継ぐ偉大な叙事詩作家であり、不条理とグロテスクな過剰さが特徴」として紹介している。
人類に最大の恩恵をもたらした発見を称える賞「ノーベル賞」
ノーベル賞は、ダイナマイトを発明したスウェーデンの化学者/発明家の故アルフレッド・ノーベルさんの遺言に基づき創設された、「人類に最大の恩恵をもたらした発見を称える賞」(外部リンク)。
現在は「医学・生理学」「物理学」「化学」「文学」「平和」「経済学」の6部門が存在している。
日本人や日本の団体も過去に受賞しており、文学部門では過去に川端康成さん(1968年)、大江健三郎さん(1994年)が入賞。
2025年は、現時点で日本からは医学・生理学部門に大阪大学の坂口志文さん、化学賞に京都大学の北川進さんの2人が選ばれている。

この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント