玩具メーカーのバンダイが9月16日、バンダイおよびBANDAI SPIRITSの登録商標を使用したAI生成画像について、その使用や投稿などについて注意を喚起した。
公式サイトでの発表では「現在、SNS等において、生成AIを用いて2社のコーポレートシンボルやブランドロゴなどの登録商標が記載されたフィギュア等の画像を生成し、投稿されている事例を確認しております」とコメント。
それらの画像について、「弊社へもお問い合わせをいただいておりますが、これらの画像は弊社商品ではございませんので、くれぐれもご注意ください」と呼びかけた。
「Meitu」「Gemini」など生成AIを用いたフィギュア風画像が流行
バンダイは発表で特定のサービスに言及していないが、現在、SNSを中心にフィギュア風の画像を投稿する行為が流行している。これらは生成AIを利用してつくられたもので、スマホ一つで誰でも簡単に生成できる。
具体的には、中国のAI企業・Meituが開発/提供するアプリ「Meitu」を利用した「擬人化フィギュア」フィルターがある。好意的に楽しむユーザーがいる一方で、商標権の侵害にあたる可能性があるとして、使用を問題視する声も上がった。
また9月2日には、「Google Gemini App」の公式Xアカウントが、GoogleのAI「Gemini」を利用して、フィギュア風の画像を生成する方法を投稿。
公式Xによって投稿された作例は、フィギュア本体とそのパッケージが並んでいる4点の画像。その一つに、バンダイの赤いブランドロゴに酷似したマークが出現してしまっていた(外部リンク)。
パッケージの右下にバンダイのロゴらしきものが生成されている/画像は「Google Gemini App」公式Xアカウントから
同様の方法で画像を生成したユーザーの作例にも、バンダイのロゴのようなものが確認され、この問題は多くのユーザーの目に入るものとなっていた。
バンダイ、AI生成画像は「著作権侵害等の違法性が疑われる場合も」
バンダイは発表で、AI生成画像を投稿する際の注意点として、「生成された画像によっては、SNS等への投稿が著作権侵害等の違法性が疑われる場合もございます」と説明。
「投稿にあたりましては、十分ご注意いただきますようお願いいたします」と注意を喚起しつつ、「生成画像について弊社商品と誤解を与えるような投稿はお控えください」と呼びかけている。

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