待ちに待ったゴールデンウィークでしたが、緊急事態宣言が出ている東京など4都府県は店や施設が休業。
対象地域外であってもこのご時世おおっぴらに出歩くことははばかられます。
しかし! せっかく時間がたっぷりあるのだからと、この連休におススメな漫画をピックアップしました!
言わずと知れているけれど今読みたい作品から、まだ連載が始まったばかりで追いかけやすい注目作まで全10作品をご紹介です。
壁に囲まれた都市における巨人と人類の戦いを描いた序盤と、そこから新たな展開によってよりスケールの大きな「戦争」を描いた後半。初期のブームで『進撃の巨人』に触れたものの、後半戦を追えていなかったという人も意外に多いのではないでしょうか?
6月の最終巻発売というビッグイベントを控えたこのタイミングで、もう一度読み返してみてはいかがでしょう。
同作の魅力といえば、なんといってもキャラクターたちが扱う個性あふれる技の数々です。それぞれ技を発動するために条件が決まっているため、相手の技を分析しつつ自分に有利な状況をつくる駆け引きが手に汗をにぎります。
それでいてスピード感ある肉弾戦も繰り広げられるため、戦闘描写のテンポがよく、後から考察したりワイワイ友達と感想を言い合いやすい作品です。
原作の累計発行部数が4500万部を突破するなど『鬼滅の刃』に続くブームを予感させるだけに、今からでもチェックしておいて損はないと思います。
“普通”の生活を夢見る等身大さと、ハードな生い立ちからくるブッ飛んだ価値観を併せ持つデンジが主人公です。
彼が悪魔を相手に大暴れする痛快さと、直観的な演出の数々で『週刊少年ジャンプ』読者の心をわしづかみにしました。
現在第1部が終了し、第2部が予告されていること、そしてアニメ化も決定しているので、今のうちにチェックしておくのが吉です。
主人公・八虎が美術経験ゼロから美大を目指すため、「遠近法」「デッサン」など美術の基本要素の解説も多く、あまりアートには馴染みのない人も楽しみやすいと思います。
さらに、小器用で回りに合わせるのがうまい八虎が、美術の課題で描いた絵をきっかけに自分や他人と向き合い新たな扉を開いていく初々しさが素晴らしい作品です。
「マンガ大賞2020」の大賞受賞に続きアニメ化が発表され、ここ1年でさらに盛り上がっている話題作なのでぜひ。
ネイバーの少年、ネイバーに兄と友達をさらわれた少女、その少女を守る少年、未来を視る力を持ったボーダーの隊員という様々な境遇の4人を主軸に、ボーダーに所属する個性豊かな部隊や隊員を描く群像劇的な物語です。
キャラクターたちはボーダーの用意した銃や剣などの装備から好きなものを選んで戦うのですが、選択肢が同じ分、そのキャラクターや部隊の戦術に個性が見られ、多人数が入り乱れる集団戦をめちゃくちゃ面白くしています。
この1月に4年半ぶりのアニメ2期が放送・配信され、10月には3期も控えていますが、アニメの盛り上がりに負けじと原作もさらに面白くなっており目が離せません。
作中の病気自体がかなり致死率の高い危険なものであり単純な比較はできないのですが、緊急事態宣言発令に伴う街の封鎖や罹患者への差別など、現在私たちの身に降りかかっている事態と共通する事象が描かれています。
感染のリスクに耐えながら治療を続ける医療スタッフや、集団のルールを超越してしまう個人の想いなど、私たちが感染症の脅威の渦中にいる今だからこそ、こういった作品を読み、改めて状況を客観視することが必要なのかもしれません。
タイトルの「リウー」とはなんなのか? そして作中で「リウー」を待っていた人間の顛末は必見。完結しており、全3巻と読みやすいボリュームなのもこのGWにおススメしたい点です。
500年後の世界は、狩猟・採取を行う地域や通貨が流通する地域など文明レベルがばらついており、この差異が絶妙なパワーバランスをつくり出しています。
一般的な現代人である太郎はフィジカルが弱いため、狩猟・採取をして人々が生きている地域では苦戦を強いられる一方、通貨が流通する地域ではビジネスマンならではの交渉力を見せつけてくれます。
500年後の世界を現代人がサバイブするとどうなるのか。その緊張感とカタルシスが病みつきになる作品です。こちらは4巻まで発売されています。
日本はフィギュアスケート強豪国でありながら、練習場や練習時間が限られる環境であり、競技を続けるには親の協力が必要不可欠であるという厳しい現実を背景にしています。
また『メダリスト』で意識されているのが、「大人から子供への目線」と「子供から大人への目線」の両方を描くことです。
厳しい勝負の世界で切磋琢磨する子どもたちとそれを導く大人たち、どちらか片方をクローズアップするのではなく、双方にちゃんと焦点を当てているからこその描写が素晴らしい作品です。
そしてまだ2巻までしか出ておらず、すぐに最新話まで追いつけます。
この作品が素晴らしいのは、なんでもない……どころかちょっともやっとする日常がいつの間にか楽しくって「なんかいいじゃん?」と思えるようになっていくところです。
毎話「卵をパックごと落とした」「めっちゃ雨が降りそう」「歯医者に行った」など、ちょっとテンションが下がりそうな出来事から話が始まることも多いのですが、そのたびに三姉妹の誰かが動き出して、残るの2人がそれに乗っかって、いつの間にか楽しくなっている。そんな話がいっぱい載っています。
スナックのママやチーママと常連の客たちの、中身があるんだかないんだかわからないちょっと下世話な居酒屋トークが最高です。
一般論を軸に時事性を持たせながら会話を展開させ、合間で一般論の一歩上をいくウィットに富んだセリフを差し込む流れは一級品です。
が、たぶんこの漫画はそうやって小難しく読む作品でもないので、ふっと笑える漫画が読みたいときにおススメです。
対象地域外であってもこのご時世おおっぴらに出歩くことははばかられます。
しかし! せっかく時間がたっぷりあるのだからと、この連休におススメな漫画をピックアップしました!
言わずと知れているけれど今読みたい作品から、まだ連載が始まったばかりで追いかけやすい注目作まで全10作品をご紹介です。
目次
1:『進撃の巨人』(諫山創)
2:『呪術廻戦』(芥見下々)
3:『チェンソーマン』(藤本タツキ)
4:『ブルーピリオド』(山口つばさ)
5:『ワールドトリガー』(葦原大介)
6:『リウーを待ちながら』(朱戸アオ)
7:『望郷太郎』(山田芳裕)
8:『メダリスト』(つるまいかだ)
9:『三拍子の娘』(町田メロメ)
10:『スナックバス江』(フォビドゥン澁川)
『進撃の巨人』(諫山創)
社会現象を巻き起こした『進撃の巨人』は、『別冊少年マガジン』での11年間に及ぶ連載が4月に完結。6月9日(水)には最終34巻が発売されます。壁に囲まれた都市における巨人と人類の戦いを描いた序盤と、そこから新たな展開によってよりスケールの大きな「戦争」を描いた後半。初期のブームで『進撃の巨人』に触れたものの、後半戦を追えていなかったという人も意外に多いのではないでしょうか?
6月の最終巻発売というビッグイベントを控えたこのタイミングで、もう一度読み返してみてはいかがでしょう。
『呪術廻戦』(芥見下々)
人に害をなす「呪い」と、呪術を用いて戦う「呪術師」の戦いを描いた話題作『呪術廻戦』。同作の魅力といえば、なんといってもキャラクターたちが扱う個性あふれる技の数々です。それぞれ技を発動するために条件が決まっているため、相手の技を分析しつつ自分に有利な状況をつくる駆け引きが手に汗をにぎります。
それでいてスピード感ある肉弾戦も繰り広げられるため、戦闘描写のテンポがよく、後から考察したりワイワイ友達と感想を言い合いやすい作品です。
原作の累計発行部数が4500万部を突破するなど『鬼滅の刃』に続くブームを予感させるだけに、今からでもチェックしておいて損はないと思います。
『チェンソーマン』(藤本タツキ)
悪魔とデビルハンターの戦いを描いた、カルト的人気を誇る作品『チェンソーマン』。“普通”の生活を夢見る等身大さと、ハードな生い立ちからくるブッ飛んだ価値観を併せ持つデンジが主人公です。
彼が悪魔を相手に大暴れする痛快さと、直観的な演出の数々で『週刊少年ジャンプ』読者の心をわしづかみにしました。
現在第1部が終了し、第2部が予告されていること、そしてアニメ化も決定しているので、今のうちにチェックしておくのが吉です。
『ブルーピリオド』(山口つばさ)
『ブルーピリオド』は、美大受験を通して、美術や自己表現の方法を模索する学生たちを描く作品。10月からはアニメの放送も決定しています。主人公・八虎が美術経験ゼロから美大を目指すため、「遠近法」「デッサン」など美術の基本要素の解説も多く、あまりアートには馴染みのない人も楽しみやすいと思います。
さらに、小器用で回りに合わせるのがうまい八虎が、美術の課題で描いた絵をきっかけに自分や他人と向き合い新たな扉を開いていく初々しさが素晴らしい作品です。
「マンガ大賞2020」の大賞受賞に続きアニメ化が発表され、ここ1年でさらに盛り上がっている話題作なのでぜひ。
『ワールドトリガー』(葦原大介)
『ワールドトリガー』は、地球とは異なる技術を持った異世界からの侵略者・近界民(ネイバー)と、その襲撃から世界を守る組織・ボーダーの戦いを描く作品。ネイバーの少年、ネイバーに兄と友達をさらわれた少女、その少女を守る少年、未来を視る力を持ったボーダーの隊員という様々な境遇の4人を主軸に、ボーダーに所属する個性豊かな部隊や隊員を描く群像劇的な物語です。
キャラクターたちはボーダーの用意した銃や剣などの装備から好きなものを選んで戦うのですが、選択肢が同じ分、そのキャラクターや部隊の戦術に個性が見られ、多人数が入り乱れる集団戦をめちゃくちゃ面白くしています。
この1月に4年半ぶりのアニメ2期が放送・配信され、10月には3期も控えていますが、アニメの盛り上がりに負けじと原作もさらに面白くなっており目が離せません。
『リウーを待ちながら』(朱戸アオ)
『リウーを待ちながら』は、富士山のふもとにある街を舞台に、感染症の大流行と戦う医療の現場を描いた作品です。作中の病気自体がかなり致死率の高い危険なものであり単純な比較はできないのですが、緊急事態宣言発令に伴う街の封鎖や罹患者への差別など、現在私たちの身に降りかかっている事態と共通する事象が描かれています。
感染のリスクに耐えながら治療を続ける医療スタッフや、集団のルールを超越してしまう個人の想いなど、私たちが感染症の脅威の渦中にいる今だからこそ、こういった作品を読み、改めて状況を客観視することが必要なのかもしれません。
タイトルの「リウー」とはなんなのか? そして作中で「リウー」を待っていた人間の顛末は必見。完結しており、全3巻と読みやすいボリュームなのもこのGWにおススメしたい点です。
『望郷太郎』(山田芳裕)
地球が突如氷河期に突入したことで人工冬眠を選択し、目覚めた時には500年後の世界。しかも総合商社のイラク支社長だったため、500年後の中東に放り出された主人公・舞鶴太郎が、祖国・日本を目指す旅が描かれる『望郷太郎』。500年後の世界は、狩猟・採取を行う地域や通貨が流通する地域など文明レベルがばらついており、この差異が絶妙なパワーバランスをつくり出しています。
一般的な現代人である太郎はフィジカルが弱いため、狩猟・採取をして人々が生きている地域では苦戦を強いられる一方、通貨が流通する地域ではビジネスマンならではの交渉力を見せつけてくれます。
500年後の世界を現代人がサバイブするとどうなるのか。その緊張感とカタルシスが病みつきになる作品です。こちらは4巻まで発売されています。
『メダリスト』(つるまいかだ)
『メダリスト』は、できないことが多くコンプレックスを抱える少女・いのりと、かつて夢破れたコーチ・司がフィギュアスケートの金メダルを目指す物語です。日本はフィギュアスケート強豪国でありながら、練習場や練習時間が限られる環境であり、競技を続けるには親の協力が必要不可欠であるという厳しい現実を背景にしています。
また『メダリスト』で意識されているのが、「大人から子供への目線」と「子供から大人への目線」の両方を描くことです。
厳しい勝負の世界で切磋琢磨する子どもたちとそれを導く大人たち、どちらか片方をクローズアップするのではなく、双方にちゃんと焦点を当てているからこその描写が素晴らしい作品です。
そしてまだ2巻までしか出ておらず、すぐに最新話まで追いつけます。
『三拍子の娘』(町田メロメ)
『三拍子の娘』は、母に先立たれ父が蒸発してしまった三姉妹の日常を描く作品で、4月に1巻が発売されたばかりです。この作品が素晴らしいのは、なんでもない……どころかちょっともやっとする日常がいつの間にか楽しくって「なんかいいじゃん?」と思えるようになっていくところです。
毎話「卵をパックごと落とした」「めっちゃ雨が降りそう」「歯医者に行った」など、ちょっとテンションが下がりそうな出来事から話が始まることも多いのですが、そのたびに三姉妹の誰かが動き出して、残るの2人がそれに乗っかって、いつの間にか楽しくなっている。そんな話がいっぱい載っています。
『スナックバス江』(フォビドゥン澁川)
『スナックバス江』は、飲食店がひしめく北海道・北24条にある場末のスナックを舞台にしたギャグ漫画。スナックのママやチーママと常連の客たちの、中身があるんだかないんだかわからないちょっと下世話な居酒屋トークが最高です。
一般論を軸に時事性を持たせながら会話を展開させ、合間で一般論の一歩上をいくウィットに富んだセリフを差し込む流れは一級品です。
が、たぶんこの漫画はそうやって小難しく読む作品でもないので、ふっと笑える漫画が読みたいときにおススメです。
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