そして4月6日、そんな作品たちの現場でメインアシスタントとして活躍した作家が、「少年ジャンプ+」にて鳴り物入りで連載を開始。
そのクオリティから瞬く間に話題となり、Twitterのトレンドをにぎわせ、公開2日で100万PVを達成した。
それが、龍幸伸さんによる巨弾オカルティック怪奇バトル『ダンダダン』だ。明後日4月6日に期待の作家、龍幸伸先生(@TatuYukinobu )が少年ジャンプ+にて新連載開始❗️
— 林士平(りんしへい) (@SHIHEILIN) April 4, 2021
『ファイアパンチ』『チェンソーマン』『地獄楽』のメインアシスタントとして活躍していた作家、待望の新連載。
圧巻の筆致です。
タイトル含めて、詳細予告、明日告知させて頂きます。
乞うご期待…❗️
※記事初出時、一部表記に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。
迫力アクションのオカルトバトルと青春物語が融合した『ダンダダン』
『ダンダダン』は、幽霊を信じないオカルトマニアの少年と、宇宙人を信じない少女が、互いの理解を超越した怪奇に出会うことから始まる物語。人気作の数々でメインアシスタントとして活躍した龍さんの画力はすさまじく、アクションは躍動感があり、ちょっとした場面でのデフォルメ顔も愛嬌がある。
さらに、本作はラブストーリーとしての側面も持っており、(現状それどころではないような気もするが)今後2人の関係がどうなっていくのかも重要なポイントになっていくだろう。
なにがどうなって「それどころではない」状態になっているのかは、ぜひ読んで確かめてみてほしい
【※ネタバレ大量】メリハリの効いた抜け感が「良さ」を生み出す
個人的に、2話まで読んで「いいな」と感じたのが、肩の力が抜けた雰囲気と画力からくるメリハリの良さと、それが醸し出す若者的な感性の「良さ」だ。たとえば、ヒロインの綾瀬が幽霊を信じる理由はページ数も割いて詳細に語られているのに対し、俳優の高倉健さんに似た男性が好きだという理由は現状語られていない。
こういったキャラクターのこだわりは、わざわざ説明せずとも「何か理由があるのかな」と興味を引いてくれるし、親しみをもちやすくしてくれる。さらに、それが流行りの俳優ではなく高倉健さんであるのが絶妙だ。
これが流行りの俳優だったらミーハーになってしまうし、海外の名優だったら教養主義的な「わかっている感」が出てしまう。その点、高倉健さんというチョイスにはギャップはあれど名前は聞いたことがあって、なおかつ若い世代ではちゃんと知らない人も多いだろうというラインをとらえている。
肩の力が抜けた雰囲気では、第1話のサブタイトルが「それって恋のはじまりじゃんよ」第2話が「それって宇宙人じゃね」なのも、気安く呼びかけられている感じで肩ひじを張っていなくて好きだ。
さらに、第1話にて高倉は怪異に憑りつかれてしまうわけだが、その怪異が「ターボババア」なのも丁度いい。
比較的ポピュラーな怪異だし、「ターボ」と「ババア」といういかにも小学生が考えたようなちょっと抜けた名前にも俗っぽいおかしさがある。
それでいて、その怪異が高い画力で迫力満点で描かれている。
抜けてるだけでは「良く」はならない。抜けていて超カッコいいから人は「良い」と感じるし、私は『ダンダダン』からその「良さ」を感じた。
これから毎週火曜日の更新が楽しみだ。
楽しみな漫画が増えるとうれしいね
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1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:4388)
マンガ読んでみました。面白かったです!