サイエンスSARUによるアニメーションの完成度や、Creepy Nutsやずっと真夜中でいいのに。の主題歌も追い風となり、2024年秋アニメ筆頭として語られているTVアニメ『ダンダダン』。
原作者・龍幸伸さんがつくり出す宇宙人とオカルトとラブコメとバトルと人間ドラマと……様々なジャンルを混ぜ込んだカオスな世界観が話題を呼んでいます。
それは海を超えた国外でも同じで、人気を集めてます。
そして、特に作中序盤で繰り返し語られた「高倉健とは何者か?」と疑問を持つ視聴者もいるらしく、にわかに“高倉健の解説需要”が高まっている模様。
北米最大級のアニメ情報サイト「Anime News Network」は、高倉健さんの解説動画まで公開しています。
『ダンダダン』の主人公であり、理想の男性像として語られる“高倉健”
『ダンダダン』でなぜ高倉健さんなのか?
最もシンプルな回答は主人公の本名が高倉健だからです。全くの同姓同名。なお愛称はオカルン。
そして、本作もう1人目の主人公・綾瀬桃が理想とする男性像が、かの名優・高倉健さんなのです。
『ダンダダン』では幽霊の存在は信じないが宇宙人はいると豪語するオカルンと、彼の意見に真っ向から反対する綾瀬桃が超常的な存在に邂逅。なんやかんやあって力に目覚めて共闘する中で、恋心が芽生えるというあらすじになっています。
で、恋心が芽生えるまさにその場面で、高倉健さんが鍵を握るのです。
原作とアニメを知らない方は「こいつ何言ってんだ」と思われているかもしれませんが、本当にそうなんだから仕方がない。原作では第1話で諸々ドラマチックに演出されていて最高です。読まなきゃ損。
そして、海外のファンは別の角度で疑問を抱いたはず。「なんか盛り上がってるけど、高倉健とは誰なんだ?」と。
2024年11月に没後10年を迎えた名優・高倉健 意外なルートで海外からも再注目
日本では高倉健さんを知らない人のほうが少ないでしょう(若い人はその限りではない)。
一躍名を知らしめた仁侠映画だけでなく、『幸福の黄色いハンカチ』や『鉄道員』といった人間ドラマでも印象的です。
しかし、海外となると話は変わります。『ブラック・レイン』や『ミスター・ベースボール』といった海外出演作品で知られているとはいえ、国内と同じ知名度とはいかないでしょう。
一方『ダンダダン』での露出により、改めて日本の名優として広まっているのは確かです。これも国内外の豊富なコンテンツを、いつでもどこでも楽しめるようになった恩恵です。
2024年11月10日に没後10年を迎え、国内では特集番組や企画が散見された今秋、奇しくもアニメという意外なルートから高倉健さんに注目が集まっています。
©龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会
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