ブシロードの分析組織・アニメデータインサイトラボが12月25日、2024年の夏秋アニメを振り返ったレポート「データで見る2024年夏秋アニメの注目度比較」を発表した。
本レポートでは、2024年の夏アニメ42作品と秋アニメ36作品の注目度について、Googleトレンドでの検索量データ(週次)をもとに分析。
初回放送週における注目度(以下、初回注目度)やその維持率を分析し、それぞれのシーズンならではの特徴や、視聴者の反応の違いについて考察している。
分析方法
■分析対象
・2024年夏アニメ:42作品(シリーズ作品を除く新作アニメ)
・2024年秋アニメ:36作品(シリーズ作品を除く新作アニメのうち、10月12日までに初回放送済の作品)
■使用データ
・Googleトレンドによる検索量データ(週次)
■分析期間
・夏アニメ:2024年7月〜9月放送分
・秋アニメ:2024年10月〜11月放送分
検索量データから夏・秋アニメ注目度の推移を分析
アニメデータインサイトラボは、2024年夏・秋アニメ各作品の初回注目度を、最も高かったアニメ『ダンダダン』を100として数値化。
夏アニメでは、初回注目度で『しかのこのこのここしたんたん』と『逃げ上手の若君』が、平均の7.5倍以上という高い数値を獲得。
秋アニメでは基準値となった『ダンダダン』に続いて『らんま1/2』と『アオのハコ』が平均の5倍以上の注目度を獲得する形となった。
話数が経過して注目度が増した『ダンダダン』と『負けヒロインが多すぎる!』
また、アニメデータインサイトラボは、この初回注目度がどのように推移したか、各作品の放送1週目を100%とした相対的な変化もグラフ化。
平均的に、注目度が話数を経るごとに減衰カーブを描く傾向の中で、逆に話数が経過するごとに注目度が増した作品について夏・秋それぞれからピックアップした。
夏アニメでは『負けヒロインが多すぎる!』が、6週目に182%まで急上昇。
アニメデータインサイトラボは、有名タレントによるメディア露出が注目度の獲得につながったと分析している。
同週には、ニッポン放送のラジオ「ANIPLEX presents ANIMEコンシェルジュ」に出演したSnow Manの佐久間大介さんが、本作品を紹介していた。
秋アニメでは、『ダンダダン』が7週目時点で217%という数値を記録。
アニメデータインサイトラボは、海外視聴者を中心としたSNSでのショート動画拡散戦略が功を奏したと分析している。
主題歌「オトノケ - Otonoke」を担当したCreepy Nutsとともに、日本語圏以外での支持がアニメのヒットに影響していると言えそうだ。
このほかにもレポートでは、全体的な4週目以降の注目度低下に注目。
視聴者とアニメの接触頻度の向上や、ファン同士の会話のネタを提供のために、ショート動画での配信や身近なインフルエンサーとの同時視聴などのプロモーション戦略が有効であるなどと提言している。
©Anime Data Insight Lab
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