アメリカンフットボール最強のチームを決する「第59回NFLスーパーボウル」が、現地時間2月9日に開催され、カンザスシティー・チーフスをフィラデルフィア・イーグルスが下した。
3連覇を目指すチーフスに勝利したイーグルスは、第57回大会のリベンジに成功。内容的にも圧倒した快勝だったこともあり、多くのファンが惜しみない賞賛を贈ったに違いない。
またそれは、ハーフタイムショーで圧巻のパフォーマンスを見せたケンドリック・ラマーさんにも贈られたはずだ(あるいは批判も)。
リアーナらトップアーティストが出演するハーフタイムショー
アメリカ最大級のスポーツイベントとして毎回大きな話題となる「NFLスーパーボウル」。
テレビ中継で流されるCMの放映料は700万ドル前後とも言われているのだが、その注目度の高さから多くの企業が放映権を獲得している。
たった1回のCMを放映するのに、700万ドル支払う価値があると見なされているのだから凄まじい。それほど注目されるイベントにおいて、対戦する両チームのファン以外が最も気にしているのがハーフタイムショーかもしれない。
ビヨンセさん、マドンナさん、リアーナさんとビッグアーティストが出演してきた歴代のショーは、十数分と短い時間でも鮮烈なインパクトを残してきた。
この一大イベントにおいて、今回ヘッドライナーとして出演したのがラッパーのケンドリック・ラマーさんだ。
3rdアルバム『DAMN』ではピュリッツァー賞の音楽部門を受賞。グラミー賞でも数多の賞を獲得しており、半ば神格化された存在として語られる。
さらに、先日開催された「第67回グラミー賞」では、年間最優秀レコード賞、年間最優秀楽曲賞を含む最多5冠を獲得。今や名実ともにトップアーティストとして君臨する。
そんな偉大なラッパーが、今度のハーフタイムショーで主役を飾った。
SZAらを迎えた、ケンドリック・ラマーのパフォーマンス
パフォーマンスの幕開けにサプライズで登場したのは、俳優のサミュエル・L・ジャクソンさん。アメリカを擬人化したキャラクターのアンクル・サムに扮し、「ようこそ、偉大なアメリカの試合へ!」と高らかに開幕を宣言する。
事前の記者会見では「ステージに込めたストーリー性を期待していてほしい」「考えさせられるパフォーマンス」を行うと語っていたように、この演出からすでに何かしらの意図を込めていたのだろうか。
映像が切り替わりケンドリック・ラマーさんの姿が映し出されるとライブがスタート。「squabble up」「peekaboo」「HUMBLE.」「DNA.」を立て続けに披露。2人目のゲストにシンガーソングライター・SZAさんを迎えて「luther」「All The Stars」を歌い上げる。
そして、グラミー賞で5冠を獲得し、ラッパー・ドレイクさんへの痛烈なディスを込めた「Not Like Us」を満を持してドロップ。
曲中では3人目のゲストとして、ドレイクさんと交際していた過去のある元プロテニス選手のセリーナ・ウィリアムズさんが登場。華麗なステップを踏んでいる場面がしっかり映像に残されている。
そしてラストの1曲は「tv off」。例年1億人を超えるテレビ視聴者に向けて「テレビを消せ」と笑顔で言い放ち、ハーフタイムショーの幕が閉じた。
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