アルバムを発表すればグラミー賞の各部門で多くの受賞・ノミネートを受け、2018年にはカルチャーの醸成に対する多大な貢献が評価され「ピューリッツァー賞」を受賞するなど、「ヒップホップの新たな王者」と称されるケンドリック・ラマーさん。
そんな彼を特集したムックの表紙にはAwichさん、C.O.S.A.さん、OMSBさん、MOMENT JOONさんなどのラッパーほか、磯部涼さん、imdkmさんらライターなどの名前も記載されている。
「ピューリッツァー賞」を受賞したラッパーという異彩
翌2017年にリリースしたアルバム『DAMN.』では商業的にも成功を収めつつ、Pitchfork、Complexをはじめとする音楽メディアで軒並みベストアルバムと評価されたケンドリック・ラマーさん。
特に『DAMN.』は、アメリカ国内において新聞・雑誌などによる報道や、文学・作曲などによるカルチャーへの貢献が評価される「ピューリッツァー賞」の音楽部門において、初めてヒップホップの作品が受賞したとあって大きな話題となった(それまではクラシックかジャズのみ)。
黒塗り広告の元ネタはケンドリック・ラマー
大きな話題になったと言えば、2018年に東京メトロの国会議事堂駅と霞ヶ関駅に出現した黒塗り広告は、彼の来日にあわせて制作されたもの。国会議事堂前駅がツイッタートレンド2位。政治や報道に文句がある人も、ヒップホップ好きな人も、フジロック行く人も、この広告、実際に見に行って、DAMN!(クソが!)と声を挙げてみて。きっとどこかには届くはず。この国でもこういう広告が実現するんだから。#ケンドリック来日 pic.twitter.com/eGvzl4uiwC
— 三浦崇宏 GO (@TAKAHIRO3IURA) July 13, 2018
当時は黒塗りの公文書がメディアを賑わせていたが、人種・性別などの属性による分断が進むアメリカの現実に対して、リアルかつ痛烈なメッセージを発した作品『DAMN.』を用いた挑戦的な広告とあって賛否を呼んだ。
そのほか、「ピューリッツァー賞」の受賞後に受けた初めての海外メディアでの取材がNHKの独占インタビューだったことなど、何かと日本に縁のあるケンドリック・ラマ-さん。【ケンドリック・ラマーがNHKに!】29日(水)「おはよう日本」。
— NHK おはよう日本 公式 (@nhk_ohayou) August 27, 2018
世界中で共感を集めるラッパー、ケンドリック・ラマーさんの
独占インタビューを放送予定!どんなメッセージが…!? #けさクロ #ケンドリック・ラマー #KendrickLamar pic.twitter.com/6CaDg0eBsG
発売を約2週間後に控えたいまもムックの詳細は明かされていないが、どのような内容になるのか注目したい。
社会とカルチャー
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