早川書房が『恋する星屑 BLSFアンソロジー』を、10月23日(水)に刊行する。
この本は、同社の刊行するSF文芸誌『SFマガジン』で2度特集された「BLとSF」に加え、書き下ろし短篇をまとめたアンソロジー。
『この春、とうに死んでるあなたを探して』で知られる榎田尤利さん、『天冥の標』の小川一水さんら12人が参加。装画は『同級生』シリーズの漫画家の中村明日美子さんがつとめた。
世界と人間のかかわりについての可能性を探る『恋する星屑 BLSFアンソロジー』
「百合特集」や反出生主義、フェミニズムSFなどジャンルを横断したテーマを特集してきた『SFマガジン』。
「BLとSF」については、2022年4月号と2024年4月号で2度特集。両ジャンルを架橋しながら、世界と人間のかかわりについての可能性を探る作品を掲載している。
今回のアンソロジーでは、暴力が隔てられた管理社会で痛みを欲する榎田尤利さんの『聖域サンクチユアリ』をはじめ、成り上がりのIT長者から謎の猛烈な求愛を受ける竹田人造さんの『ラブラブ☆ラフトーク』などを収録。
また、オメガバースを扱った琴柱遥さんの文化人類学SF『風が吹く日を待っている』、世界を変容させてしまう男を描く一穂ミチさんの『BL』など12作品が掲載される。
解説は、2024年の特集の際にも監修として携わった文芸批評家の水上文さんが担当している。
『恋する星屑 BLSFアンソロジー』収録作
■収録作
・榎田尤利「聖域(サンクチュアリ)」
・小川一水「二人しかいない!」
・高河ゆん「ナイトフォールと悪魔さん 0話」※コミック
・おにぎり1000米「運命のセミあるいはまなざしの帝国」
・竹田人造「ラブラブ☆ラフトーク」
・琴柱遥「風が吹く日を待っている」
・尾上与一「テセウスを殺す」
・吟鳥子 「HabitableにしてCognizableな領域で」※コミック
・吉上亮「聖歌隊」
・木原音瀬「断」
・樋口美沙緒「一億年先にきみがいても」
・一穂ミチ「BL」
・解説 水上文
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