この画像にある象形文字、読めますか? これらは、最古の漢字である族徽(ぞくき)と呼ばれる文字です。
この族徽を分析して文字の起源を辿る、落合淳思さんによる新刊『漢字はこうして始まった 族徽の世界』(ハヤカワ新書)が、2月19日(水)に早川書房から刊行されます。
定価は1364円(税込)。書店、Amazonほかで予約を受け付けています。
『漢字はこうして始まった』/画像はAmazonから
刊行を前に早川書房の公式Xでは、族徽の読み方クイズ企画が行われています(外部リンク)。
う〜ん読めるような読めないような……頭の中の普段使っていない部分が刺激されるようで楽しい!
中国最古の王朝「殷」で生まれた族徽を分析
本記事の文章もそうですが、日々あまり前のように使っている漢字も象形文字から発展したものです。
(たぶん)小学生の頃に習って、文字って文化の塊なんだなぁと、ぼんやり思ったことを覚えています。
このかわいい族徽は「象」と読むそうです/画像は早川書房の公式Xから
3000年以上前に存在した中国最古の王朝・殷で生まれたとされる象形文字の族徽も同じです。
“家畜を監視する人々”や、“軍旗を掲げて敵国へと進軍する兵士たち”など、当時の社会、文化や宗教観が生き生きと写し取られているといいます。
『漢字はこうして始まった』では族徽を分析することで、殷の社会の実態と文字の起源を解き明かした一冊です。
文字を分析することで、3000年も昔の社会のことがわかるなんてめちゃくちゃロマンがありますね。
なお、著者の落合淳思さんは立命館大学で講師をつとめており、研究テーマは「甲骨文字と殷代史」。殷の歴史や漢字に関する多くの著書を上梓しています。
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