SF作家・伊藤計劃さんの生誕50周年企画として、著作『虐殺器官〔新版〕』『ハーモニー〔新版〕』『The Indifference Engine』の期間限定カバー版が発表された。12月初旬より全国の書店で発売される。
カバーデザインは3冊で統一。黒、赤、青を基調にしたシンプルなカバーとなっている。
2024年12月初旬~2025年11月30日(日)には、3作全ての購入者を対象にオリジナルステッカーのプレゼントキャンペーンを実施。応募は特設フォーム(外部リンク)より受け付ける。
稀代の作家として活躍した伊藤計劃 2年の活動期間で名作を残す
伊藤計劃さんは、1974年10月生まれのSF作家。武蔵野美術大学を卒業後、2007年に『虐殺器官』で作家デビュー。
2009年3月に病没するまでの約2年で鮮烈な印象を残し、今も語り継がれている。
人の奥底に眠る虐殺を司る器官の存在を描いた『虐殺器官』は、ブックガイド「SFが読みたい!」の企画「ベストSF 2007」国内篇で第1位を獲得するなど高い評価を受けた。
2008年には、敬愛する小島秀夫さんが手がけた「メタルギア」シリーズのノベライズ『メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット』を刊行。
同年にオリジナル長編2作目として、ユートピアに馴染めなかった少女たちの反抗を描く『ハーモニー』を発表。
第30回日本SF大賞、第40回星雲賞日本長編部門、フィリップ・K・ディック賞(英訳版)などを受賞した。
今回、期間限定カバーが発売される『The Indifference Engine』は、没後の2012年に刊行された短編集。『虐殺器官』のスピンオフである表題作を含め、9本の短編を収録している。
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