日本発の国際アニメ映画祭「あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル」(通称・ANIAFF)が、12月12日(金)〜17日(水)まで愛知県名古屋市で開催される。
開催に先駆けて、映画祭の幕開けを飾るオープニング作品として、Webtoonを原作とした韓国の最新アニメーション映画『Your Letter』が決定。
さらに、世界29ケ国から45作品のエントリーがあった国際コンペティション部門では、映画祭での上映作品として『ひゃくえむ。』『ホウセンカ』などの日本の作品を含む11作品が選出された。
【画像】国際コンペティション上映作品一覧愛知名古屋発の国際アニメーション映画祭「ANIAFF」
「あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル」は、愛知県名古屋市で開催される国際的なアニメーション映画祭。今回が記念すべき第1回目の開催となる。
愛知万博「愛・地球博」や国際芸術祭「あいち国際女性映画祭」、「世界コスプレサミット」などの文化事業を継続してきた愛知県が、その産業と文化を融合してグローバルかつ世界有数の規模の国際映画祭を目指す。
「第1回あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル」ポスター
12月12日~17日の期間中は、世界各国から様々なジャンルや表現方法のアニメーション作品が集結。名古屋市内の上映施設を中心に、国際コンペティション部門やニューウェーブ部門など作品が上映されるほか、ゲストを迎えてのトークやワークショップ、シンポジウムなども行われる。
アニメーション業界最高の栄誉とされるアワード「アニー賞」との日本初のコラボレーションや、アニメ業界における多様性と公平性の向上を目指す世界的組織・Women in Animation(WIA)の招待が決定。さらに細田守監督作品の特集上映も実施される。
「ANIAFF」幕開けを飾るオープニング作品には韓国Webtoon原作のアニメ
今回、初開催となる「ANIAFF」のオープニング作品が、10月に公開されたばかりのキム・ヨンファン監督の『Your Letter』に決定。
同作は、韓国の人気Webtoon『縁の手紙』を原作としたアニメーションで、転校先の学校で偶然謎の手紙を見つけた主人公が、手紙の中のヒントをもとに教室や花壇、屋上など様々な場所で手紙を探しながら、新しい友達をつくり成長していく過程を描いた物語だ。
「ANIAFF」のオープニング作品に決まったキム・ヨンファン監督の『Your Letter』
幼い頃から日本のアニメを見て育ってきたというキム・ヨンファン監督は、「日本で開催される新しい国際アニメーション映画祭の幕開けを、本作でご一緒できることをとても意義深く感じています」とコメントした。
『ひゃくえむ。』『ホウセンカ』など11作品が国際コンペティションに選出
さらに、国際コンペティション部門に選出された11作品も決定。2024年1月以降に完成した40分以上のアニメーション作品であることを条件としている同部門には、世界29ケ国から45作品がエントリーしたという。
日本からは、前述した『ひゃくえむ。』『ホウセンカ』に加え、『ひゃくえむ。』と同じロックンロール・マウンテンが制作した『無名の人生』が選出。このほか、カナダ、スペイン、イタリア、ベルギー、中国などの作品も選出されている。
国際アニメ映画祭「ANIAFF」の国際コンペティション部門上映作品
これらの上映作品について、「ANIAFF」のアーティスティック・ディレクターをつとめるアニメジャーナリストの数土直志さんは「単純な手法の分類に当てはまらない独創的な映像の表現への挑戦、深いドラマや社会批評、多彩な作品群は2025年の世界のアニメーションシーンのフロントランナーといえるでしょう。ANIAFFに来れば世界のアニメーションの今が一望できるはず」と自信を見せた。
なお、国際コンペティション受賞作品は、金鯱賞(グランプリ作品)には賞金100万円とトロフィー、銀鯱賞(審査員賞)には賞金50万円とトロフィー、赤鯱賞(観客賞)には賞金20万円とトロフィーがそれぞれ授与される。受賞作品は映画祭で発表される。
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イベント情報
あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル
- 英語表記
 - Aichi Nagoya International Animation Film Festival
 - 会期
 - 2025年12月12日(金)~17日(水)
 - 主催
 - あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル実行委員会
 - ジェネラル・プロデューサー
 - 真木太郎
 - フェスティバル・ディレクター
 - 井上伸一郎
 - アーティスティック・ディレクター
 - 数土直志
 - 企画・制作
 - 株式会社ジェンコ
 - 共催
 - 愛知県・名古屋市
 - 協力
 - 中日本興業株式会社、株式会社東急レクリエーション、株式会社新東通信、学校法人 日本教育財団 名古屋モード学園・HAL名古屋
 - 会場
 - ミッドランドスクエア シネマ、ミッドランドスクエア シネマ2、109シネマズ名古屋などの上映施設、名古屋モード学園&HAL名古屋ほか5カ所を予定
 
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