魚豊の漫画『ひゃくえむ。』劇場アニメ化 映画『音楽』の岩井澤健治が監督

魚豊の漫画『ひゃくえむ。』劇場アニメ化 映画『音楽』の岩井澤健治が監督
魚豊の漫画『ひゃくえむ。』劇場アニメ化 映画『音楽』の岩井澤健治が監督

映画化を記念した魚豊さんによる描き下ろし特別イラスト。青空の下、トラックの上に立つ『ひゃくえむ。』の主人公・トガシ

漫画家・魚豊さんの連載デビュー作『ひゃくえむ。』が、劇場長編アニメーションとして制作、2025年に公開されることが決定した。

監督は、長編第1作『音楽』が、アニメ界のアカデミー賞と呼ばれる米アニー賞にノミネートされた岩井澤健治さんがつとめる。

製作はポニーキャニオン、TBSテレビ、アスミック・エースが共同で行う。

また、世界最大規模のアニメーション映画祭・アヌシー国際アニメーション映画祭の「Work in Progress」部門への選出が決定。

現地時間6月11日(火)には、岩井澤監督らが登壇し、現地の映画ファンや世界の映画関係者に向け、制作が進められている本作をプレゼンする。

『チ。』で知られる魚豊の連載デビュー作『ひゃくえむ。』

アニメ化が決定している『チ。-地球の運動について-』で、手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した魚豊さん。

連載デビュー作の『ひゃくえむ。』では、陸上競技の100m走に人生を懸ける人々の栄光と挫折を描いた。完結後の今もなお熱狂的な支持を集めている。

『ひゃくえむ。』新装版 上の書影

『ひゃくえむ。』新装版 下の書影

監督の岩井澤健治さんの他にも、劇場アニメに携わる主要スタッフが解禁。

キャラクターデザイン・作画監督を小嶋慶祐さん、美術監督を山口渓観薫さん、プロデューサーを寺田悠輔さん、片山悠樹さん、武次茜さんが担当。

アニメーション制作は、岩井澤健治さんが代表をつとめるロックンロール・マウンテンが担当する。

魚豊「この制作陣でアニメ化していただけることを、心から嬉しく思います」

原作者・魚豊さんのコメント

この作品をこの制作陣でアニメ化していただけることを、心から嬉しく思います。

「距離」に翻弄された登場人物達は、漫画とは違った映画という「時間」を通して、どのような「速さ」を出力するのか。

私も鑑賞者の1人としてワクワクドキドキ、出走を待望しております。

監督・岩井澤健治さんのコメント

「ひゃくえむ。」を映画化できること、大変光栄に思います!

”走る”とはシンプルだからこそ、表現することの難しさを日々感じつつ辿り着いたイメージを形にしていっています。

アニメーション制作は地道ですが、一歩一歩踏みしめながら進んでいますので、完成まで今しばらくお待ちいただければ幸いです。

©魚豊・講談社/「ひゃくえむ。」製作委員会

魚豊についてもっとよく知る!

amazarashi、漫画『チ。』と往復プロジェクト 魚豊が曲をイラストで表現.jpg

amazarashi、漫画『チ。』と往復プロジェクト 魚豊が曲をイラストで表現

ロックバンド・amazarashiと漫画『チ。ー地球の運動についてー』の往復書簡プロジェクト「共通言語」が始動する。 第1弾として、『チ。』原作者・魚豊さんがamazarashiの新アルバム『七号線ロストボーイズ』に収録される楽曲「1.0」に着想を得たイラストを描き下ろし。特設サイトで公開された(外部リンク)。 さら…

kai-you.net
『チ。』と『往生際の意味を知れ!』の作者×担当が対談 漫画の可能性を語る.jpg

『チ。』と『往生際の意味を知れ!』の作者×担当が対談 漫画の可能性を語る

ヒット作が次々と登場する群雄割拠の漫画シーンにおいても、注目を集めている『チ。―地球の運動について―』と『往生際の意味を知れ!』。 そんな両作の作者・魚豊さんと米代恭さんが、それぞれの担当編集も交えて語り合う「いまマンガはなにを描けるのか――生きづらさと不合理に対峙するマンガの力」が、12月13日(月)1…

kai-you.net
漫画『チ。』 が描く「知る」気持ち良さ 4巻表紙は拷問具握るあの男.jpg

漫画『チ。』 が描く「知る」気持ち良さ 4巻表紙は拷問具握るあの男

連載開始直後から漫画ファンの間で「あれ読んだか……!」と話題になり、「アメトーーク!」をはじめテレビ番組で紹介、「次に来るマンガ大賞2021」ノミネートなど躍進を続ける魚豊さんによる『チ。ー地球の運動についてー』。 『週刊ビッグコミックスピリッツ』に連載されている本作の6月30日(水)に発売…

kai-you.net
作家のためならパンツを脱ぐ 「マンガワン」編集者・千代田修平 インタビュー Vol.1.jpg

作家のためならパンツを脱ぐ 「マンガワン」編集者・千代田修平 インタビュー Vol.1

地動説をテーマにした前代未聞の漫画『チ。ー地球の運動についてー』が漫画好きのあいだで絶賛され、ネットを中心に大きな話題になったことは記憶に新しい。その作者である魚豊はかつてデビュー作「ひゃくえむ。」でもSNS上に旋風を巻き起こし、本来予定のなかった単行本刊行を勝ち取った実績を持つ。 地動説というテー…

premium.kai-you.net

作品情報

劇場長編アニメーション『ひゃくえむ。』

公開
2025年全国公開
原作
魚豊『ひゃくえむ。』(講談社『KCデラックス』所載)
監督
岩井澤健治

キャラクターデザイン・作画監督:小嶋慶祐
美術監督:山口渓観薫
プロデューサー:寺田悠輔、片山悠樹、武次茜
アニメーション制作:ロックンロール・マウンテン
製作:ポニーキャニオン、TBSテレビ、アスミック・エース

関連情報をもっと読む

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。