漫画家・魚豊(うおと)さん原作のTVアニメ『チ。-地球の運動について-』が、10月からNHK総合テレビで、毎週土曜23時45分から放送されることが決定した。
併せてティザービジュアル、PV、主要キャラクターを演じる声優陣が解禁。
神童・ラファウを坂本真綾さん、異端審査官・ノヴァクを津田健次郎さん、謎の学者・フベルトを速水奨さんが担当する。
今回、原作者の魚豊さん、発表されたキャスト陣からコメントも到着した。
地動説の証明に命をかける人々を描く『チ。ー地球の運動についてー』
『チ。ー地球の運動についてー』は、天動説を支持する「C教」と呼ばれる宗教が絶大な権力を持つ15世紀のヨーロッパを舞台に、地動説を証明しようとした人々を描く物語。
魚豊さんによる原作漫画は、2020年に『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載開始すると、第26回手塚治虫文化賞のマンガ大賞ほか、数々の賞を受賞して話題を呼んだ。
2022年4月に連載終了。同年6月にアニメ化が発表されると、2023年12月に2024年放送であること、またアニメ制作をマッドハウスが担当することが明かされていた。
ラファウ、ノヴァク、フベルトが登場するティザーPVが公開
今回公開されたティザー映像は、坂本真綾さん演じる神童・ラファウの「この世はバカばっかりだ」という独白からスタート。
最後には彼の、「今から地球を動かす」というセリフで締めくくられる。
「いったい何を捧げれば、この世界のすべてが知れる?」と、自らの「知」と「血」、さらには命を懸けて「地」動説の証明に挑むことになるラファウを待ち受ける運命に引き込まれる映像だ。
また、地球から宇宙を観察し夜空を眺めるラファウや、不敵な笑みが暗闇に浮かび上がる異端審問官・ノヴァク、強い信念を目に宿したフベルトなどの姿も確認できる。
原作者の魚豊「いまだに夢のままの様で、現実感がありません」
原作者の魚豊さんは、放送時期の発表にあたって「決定した制作会社さんや、それ以外のスタッフ、キャスト、放送局、音楽などをお聞きすると、全て『本当に?』と疑うくらい好条件で、いまだに夢のままの様で、現実感がありません」とコメントしている。
また、ラファウを演じる坂本真綾さんは「原作ファンのひとりとして使命感を持って臨みました」とコメント。
ノヴァクを演じた津田健次郎さんは「命懸けで自分の信じたものを貫く強さ、人間達の強烈なドラマ、簡単には掴めないテーマ、様々な要素を孕んだエンタテイメントです」と作品の出来に自信を覗かせている。
フベルトを演じた速水奨さんは「享受する娯楽作品ではありません。心の痛みを共有して、想像の翼をいっぱい拡げて『チ』をご覧ください」とメッセージを寄せた。
■魚豊 コメント全文■
Q1. アニメ化をお聞きした際の感想
純粋にとても嬉しかったです。
アニメ化は1つの夢でしたが、いざ決定した制作会社さんや、それ以外のスタッフ、キャスト、放送局、音楽などをお聞きすると、全て「本当に?」と疑うくらい好条件で、いまだに夢のままの様で、現実感がありません。
あとマッドハウスさんは、学生時代毎週通っていた友人宅の近くにあったので、アニメの話を聞くたびに学生時代が想起されて、色々と感慨深いです。
Q2. アニメに期待している事
漫画は良くも悪くも個人作業の面が強く、かなりの事を"自分ごと"に出来てしまうので、だからこそ、他のメディアに移された時に、自分のものでなくなる様な感覚を期待しています。
切り離された他人事として見られる気がして、それがとても嬉しいです。
Q3. ファンに向けて一言
原作が完結して2年経ちますが、製作陣の皆様によってフレッシュに"再生"させていただきましたアニメ版「チ。」を、僕もみなさまと同じ一視聴者として、とても楽しみにしています。
絶対面白いです!
この記事どう思う?
放送情報
TVアニメ『チ。 ―地球の運動について―』
- 原作
- 魚豊「チ。 ―地球の運動について―」
- (小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)
- キャスト
- ラファウ:坂本真綾
- ノヴァク:津田健次郎
- フベルト:速水奨
- アニメーション制作
- マッドハウス
- 放送
- 2024年10月NHK総合テレビにて(毎週土曜午後11時45分)放送開始予定
関連リンク
0件のコメント