1985年に発表された押井守監督によるアニメ『天使のたまご』の4Kリマスター版が、10月27日(月)から開催される第38回東京国際映画祭に公式出品されることが決定した。
同作は、原案/脚本/監督を押井守さんがつとめ、原案/アートディレクションを天野喜孝さんが担当したOVA(オリジナルビデオアニメ)。
40周年を記念して制作された『天使のたまご 4Kリマスター』が、11月14日(金)よりドルビーシネマ限定で先行公開、11月21日(金)からは全国公開を控える。
第38回東京国際映画祭の期間中となる10月30日(木)には、押井守監督と少女役の声優を担当した兵藤まこさんが登壇する特別上映も実施される。
【画像】『天使のたまご』場面写真一覧押井守×天野喜孝 カルト的人気を誇るOVA『天使のたまご』
『天使のたまご』は、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』『機動警察パトレイバー』の押井守さんが原案/脚本/監督を、「ファイナルファンタジー」シリーズで知られる天野喜孝さんが原案/アートディレクションを担当したアニメ。
水に沈んだ都市を舞台に、たまごを守る少⼥と⿃を探す少年が出会い、廃墟のような街を巡る物語。1985年にOVAとして発表され、前衛的な美しい映像とストーリーが熱狂的なファンを生み出し、公開から40年経った現在でも高い評価を受けている。
『天使のたまご 4Kリマスター』場面写真
今回、40周年を記念して『天使のたまご 4Kリマスター』を制作。押井守監督による監修のもと、35mmフィルム原版から4Kリマスター化した。
音響面では、オリジナルのモノラル音源をソニーPCLとソニーグループの音源分離技術で解析・分離。5.1ch サラウンド、ドルビーアトモスに再構築した。
『天使のたまご 4Kリマスター』場面写真
『天使のたまご 4Kリマスター』場面写真
2025年5⽉にはカンヌ国際映画祭クラシック部門に選出。⽇本公開に先駆けてワールドプレミア上映を果たし、改めてその芸術性の⾼さが評価されたという。
東京国際映画祭で押井守と声優・兵藤まこのトークも
『天使のたまご 4Kリマスター』は、10月27日(月)~11月5日(水)に開催される第38回東京国際映画祭のアニメーション部門に公式出品。10月29日(水)・30日(木)の2日間に上映される。
30日の上映後には、押井守監督と声優・兵藤まこさんの登壇が決定。数々の作品でタッグを組んできた二人ならではのトークに注目だ。
押井守さん
兵藤まこさん
なお、押井守さんの東京国際映画祭への登壇は、2014年の『ガルム・ウォーズ』のワールドプレミア以来11年ぶり。兵藤まこさんの登壇は2007年『真・女立喰師列伝』のワールドプレミア上映以来18年ぶりとなる。
©押井守・天野喜孝・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ
6 images

この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント