アニメ『攻殻機動隊』草薙素子役などで知られる声優の田中敦子さんが、8月20日に亡くなった。61歳。
所属事務所であるマウスプロモーションは公式サイトで「病気療養中のところ薬石効なく令和6年8月20日永眠いたしました」と報告。
また、息子で声優の田中光さんもXを更新。「令和6年8月20日、私の実母であります声優田中敦子が永眠いたしました」と報告した。
多数の洋画吹き替え、アニメで活躍してきた田中敦子
田中敦子さんは、11月14日生まれ、群馬県出身。ニコール・キッドマンさんやジェニファー・ロペスさんなど、多くの洋画作品で吹き替えを担当してきた。
アニメでは、「攻殻機動隊」シリーズにおける公安9課のリーダーである“少佐”こと草薙素子役として有名。押井守監督の『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』、神山健治監督の『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』など、多くの作品に出演してきた。
なお、「攻殻機動隊」シリーズは、サイエンスSARU制作の新作TVアニメが2026年に放送を控えている。
ほかにも、『ジョジョの奇妙な冒険』リサリサ、『名探偵コナン』メアリー・世良、『呪術廻戦』花御、『葬送のフリーレン』フランメ、『アイドルマスター シンデレラガールズ』美城常務、『劇場版 BAYONETTA BLOODYFATE』ベヨネッタなど、数々の作品に出演し、存在感を放ってきた。
息子で声優の田中光「田中敦子らしい人生だったように思います」
息子で声優の田中光さんは8月20日、自身のXを更新。
田中敦子の訃報を伝えるとともに、「田中敦子を愛してくださったファンの皆様、生前お世話になりました業界関係者の皆様、本人に変わりまして深謝いたします。このような形で親子関係をお伝えすることとなりまして、非常に残念でなりません」とコメント。
「本人の意向により具体的な病名は伏せさせていただきますが、約1年に及ぶ闘病生活も含め、真面目で凛々しく、ちょっぴりお茶目な、田中敦子らしい人生だったように思います」と振り返る。
「こんなに自慢の母を持つことができ、本当に幸せです」と語りつつ、最後は「田中敦子が真摯に携わってきた作品を、田中敦子が愛情を注いできたキャラクターを、田中敦子という声優をどうか忘れないでください。尊敬する女優/声優であり、愛するお母さんへ愛を込めて」と呼びかけた。
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