TVアニメ『天国大魔境』第2話が4月8日に放送され、オープニングとエンディングの映像が明らかになった。共にノンクレジット映像も公開されている。
BiSHによる主題歌「innocent arrogance」が流れるオープニングは、キャラクターを手持ちカメラで撮影したかのような躍動感たっぷり。走り回るキルコとマルを、よりリアルに近い動きでダイナミックに表現した。
廃墟と異形の化け物、壁に囲まれた美しい世界──不穏さを漂わせながらも、映像後半ではそんな世界で生きるキャラクターの力強さを荒々しいタッチで描き出した。
制作するProduction I.Gらしいリアリティを感じさせる映像で、絵コンテ・演出・作画監督を担当したのは、2001年生まれのアニメーター・Weilin Zhangさんだ。
同年12月には、早くも「このマンガがすごい!2019」オトコ編1位にランクインするほどの人気を獲得した近未来SFアドベンチャーだ。
舞台は未曾有の大災害で廃墟となり、“人食い(ヒルコ)”と呼ばれる異形の化け物が巣食う2024年の日本。 東京・中野で便利屋を営むキルコ(CV.千本木彩花さん)が、少年・マル(CV.佐藤元さん)を「天国」に連れて行くという依頼を受け、天国探して旅する物語だ。
一方で、壁に囲まれた美しい世界で暮らす子供たちも登場。その一人・トキオ(CV.山村響さん)は「外の外に行きたいですか?」という謎のメッセージを受け取り、当たり前の日常に違和感を抱き始める。
一方で、廃墟の風景描写は緻密に描かれており、作画も含めて、『PSYCHO-PASS サイコパス』や『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』を手がけてきたProduction I.Gならではのクオリティだ。 キャラクターたちは原作漫画を意識したデザイン。それでもその動きからは、前述したリアル指向の作品群に定評のあるProduction I.Gらしさが感じられる。
完全に余談だが、その“I.Gらしさ”を形づくってきたアニメーターの井上俊之さんや沖浦啓之さんらは、大友克洋監督による劇場版アニメ『AKIRA』に参加。 『天国大魔境』の原作者・石黒正数さんは、かねてから自身が影響を受けた作品として『AKIRA』を挙げており、そんなつながりを意識して見るのも面白いかもしれない。
日本のアニメ作品やジャッキー・チェンさんの出演映画を見て学んだというダイナミックな作画で、荒廃した世界で生き生きとしたキャラクターたちを描いている。 すでに『ポケットモンスター』のオリジナルアニメ『薄明の翼』をはじめ、『呪術廻戦』『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』『モブサイコ100』『アズールレーン』などに参加。
作画ファンの間ではすでに注目の存在であるアニメーターが、今後の本編で見せるさらなる表現にも注目だ。
TVアニメ『天国大魔境』は、毎週土曜日22時からTOKYO MXほかで放送中、ディズニープラスでは定額制見放題独占配信中。
©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会
BiSHによる主題歌「innocent arrogance」が流れるオープニングは、キャラクターを手持ちカメラで撮影したかのような躍動感たっぷり。走り回るキルコとマルを、よりリアルに近い動きでダイナミックに表現した。
廃墟と異形の化け物、壁に囲まれた美しい世界──不穏さを漂わせながらも、映像後半ではそんな世界で生きるキャラクターの力強さを荒々しいタッチで描き出した。
制作するProduction I.Gらしいリアリティを感じさせる映像で、絵コンテ・演出・作画監督を担当したのは、2001年生まれのアニメーター・Weilin Zhangさんだ。
廃墟の日本で天国を探す近未来SF『天国大魔境』
『天国大魔境』は、講談社『月刊アフタヌーン』で2018年から連載されている石黒正数さんの同名漫画を原作としたTVアニメ。同年12月には、早くも「このマンガがすごい!2019」オトコ編1位にランクインするほどの人気を獲得した近未来SFアドベンチャーだ。
舞台は未曾有の大災害で廃墟となり、“人食い(ヒルコ)”と呼ばれる異形の化け物が巣食う2024年の日本。 東京・中野で便利屋を営むキルコ(CV.千本木彩花さん)が、少年・マル(CV.佐藤元さん)を「天国」に連れて行くという依頼を受け、天国探して旅する物語だ。
一方で、壁に囲まれた美しい世界で暮らす子供たちも登場。その一人・トキオ(CV.山村響さん)は「外の外に行きたいですか?」という謎のメッセージを受け取り、当たり前の日常に違和感を抱き始める。
荒廃した土地と美しい壁の中とのコントラスト
アニメ第1話の段階から、荒廃した土地で身を隠すように細々と暮らす人々と、近未来的な“壁の中”の施設で無邪気に暮らす子供たちのコントラストが、強烈に印象に残る(監督の森大貴さんは初監督作!)。一方で、廃墟の風景描写は緻密に描かれており、作画も含めて、『PSYCHO-PASS サイコパス』や『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』を手がけてきたProduction I.Gならではのクオリティだ。 キャラクターたちは原作漫画を意識したデザイン。それでもその動きからは、前述したリアル指向の作品群に定評のあるProduction I.Gらしさが感じられる。
完全に余談だが、その“I.Gらしさ”を形づくってきたアニメーターの井上俊之さんや沖浦啓之さんらは、大友克洋監督による劇場版アニメ『AKIRA』に参加。 『天国大魔境』の原作者・石黒正数さんは、かねてから自身が影響を受けた作品として『AKIRA』を挙げており、そんなつながりを意識して見るのも面白いかもしれない。
『呪術』『ポケモン』に参加する気鋭アニメーター・Weilin Zhang
オープニング映像を手がけたWeilin Zhangさんは、アメリカ・カリフォルニア出身。『天国大魔境』では本編にも原画として参加している。Thank you for watching Boruto #65 pic.twitter.com/l9OQcmAtxo
— Weilin Zhang (@Xenophoss) July 22, 2018
日本のアニメ作品やジャッキー・チェンさんの出演映画を見て学んだというダイナミックな作画で、荒廃した世界で生き生きとしたキャラクターたちを描いている。 すでに『ポケットモンスター』のオリジナルアニメ『薄明の翼』をはじめ、『呪術廻戦』『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』『モブサイコ100』『アズールレーン』などに参加。
作画ファンの間ではすでに注目の存在であるアニメーターが、今後の本編で見せるさらなる表現にも注目だ。
TVアニメ『天国大魔境』は、毎週土曜日22時からTOKYO MXほかで放送中、ディズニープラスでは定額制見放題独占配信中。
©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会
この記事どう思う?
作品情報
TVアニメ『天国大魔境』
- 放送・配信情報
- 2023年4月1日より毎週土曜TOKYO MX/MBSほかにて放送中
- ディズニープラスにて世界見放題独占配信中(※)中国本土を除く
- TV放送情報詳細
- TOKYO MX 4月1日(土)より 毎週土曜22:00~
- RKB毎日放送 4月1日(土)より 毎週土曜26:00~
- テレビ愛知 4月1日(土)より 毎週土曜26:25~
- 北海道テレビ 4月1日(土)より 毎週土曜26:35~
- MBS 4月1日(土)より 毎週土曜26:38~
- BS11 4月1日(土)より 毎週土曜22:00~
- AT-X 4月3日(月)より 毎週月曜23:00~ ※リピート放送:毎週水曜11:00/毎週金曜17:00~
- RKK熊本放送 4月14日(金)より 毎週金曜26:23~
- IBC岩手放送 4月17日(月)より 毎週月曜25:28~
- キャスト
- マル:佐藤元
- キルコ:千本木彩花
- 稲崎露敏:中井和哉
- トキオ:山村響
- コナ:豊永利行
- ミミヒメ:福圓美里
- シロ:武内駿輔
- クク:黒沢ともよ
- アンズ:松岡美里
- タカ:新祐樹
- 園長:磯辺万沙子
- 猿渡:武藤正史
- 青島:種﨑敦美
- 原作
- 石黒正数(講談社「アフタヌーン」連載)
- 監督
- 森大貴
- シリーズ構成
- 深見真
- キャラクターデザイン
- うつした(南方研究所)
- ヒルコデザイン
- 古川良太
- プロップデザイン
- 富坂真帆、澤田譲治
- 銃器デザイン
- 髙田晃
- メカデザイン
- 常木志伸
- 色彩設計
- 広瀬いづみ
- 美術監督
- 金子雄司
- 美術設定
- ブリュネ・スタニスラス / 伊井蔵、上田瑞香、平澤晃弘、高橋武之
- 3D
- directrain、IG3D、5(five)
- モーショングラフィックス
- 大城丈宗
- 2DW
- CAPSULE、濱中亜希子
- 撮影監督
- 脇顯太朗
- 編集
- 坂本久美子
- 音響監督
- 木村絵理子
- 音楽
- 牛尾憲輔
- オープニングテーマ
- BiSH「innocent arrogance」
- エンディングテーマ
- ASOBI同盟「誰も彼も何処も何も知らない」
- アニメ―ション制作
- Production I.G
- 製作
- 天国大魔境製作委員会
関連リンク
連載
日夜生み出されるポップな動画たちを短く紹介する人気連載。 ソーシャルメディアやまとめブログ、バイラルメディアなど、 動画系コンテンツへの注目は常に集まっていますが、 KAI-YOUでは「POP」を軸に、話題の動画を紹介していきます。
0件のコメント