デザインチーム・だいまるさん/ハムカツ29さん「キャラクターの顔を使うのを、極力抑えたんです」
次に案内されたのは、ワールドの中でも異様な雰囲気(迫力)を醸す、「ガチ恋メイズ」。まだ開発中らしく、中には入ることはできなかった。 だいまる「到着しました。やっぱりガチ恋さんといえば“狂気”ですよね。ピ虐エリアとも呼ばれています」ここをおすすめしてくれたのは、コンセプトアートや建物・内装デザインを担当しただいまるさんと、ロゴなどのグラフィックデザインを担当したハムカツ29さん。 ピーナッツくん「これはまだ非公開情報なんですが……某有名ショップで、『ぽこピーランド』のグッズが発売されるナッツ! ハムカツ29さんにはそのグッズもつくってもらってるナッツ!」
だいまるさんが参加した経緯は、2020年に岩手県で開催されたゆるキャラグランプリにまで溯る。
だいまる「そこで、着ぐるみのぽんぽこさんと握手させてもらったんですが、着ぐるみの中から仕事を依頼されました(笑)」 まさか着ぐるみから仕事を発注されるとは。その仕事というのが、現在のぽこピーの配信で使われている“部屋”のアートワークだ。そこから、ぽこピーランド建設のためにコンセプトアートも手がけることになったという。 ハムカツ29「私ももともとはただのぽこピーファンで。本業がデザイナーだということでだいまるさんに誘ってもらって、みんなより後から狸豆建設に加入しました。私が入った時点でランドはほとんどできていたので、自分はロゴや細かい部分の2Dデザインにこだわることで、この遊園地に来てくれるみんなの体験価値を上げられるように頑張りました!」
モデリングチームが3Dを制作する前に、イラストでデザイン案を提案したり、ロゴや看板、ランド内掲示物などの2Dデザインを作成するのがデザインチームの仕事となる。
建物1つにつき、3~4枚、没案などを合わせると5枚ほどのデザイン案が必要になったと話すだいまるさん。これまでに40枚ほどのデザイン案を描いたという。 だいまる「とてもじゃないけど人手が足りなくて……! それでハムカツ29さんに入ってもらった感じなんです」
「ぽこピーランド」は様々な趣向のアトラクションやモニュメントがあるが、それでもしっかりとぽこピーの雰囲気を感じさせる。どのような点に注意を払いながらデザインしていったのだろうか。
だいまる「一番気をつかったのは、あんまりぽこピーの顔を使いたくなかったって部分なんです。テーマパークの象徴として、巨大なぽこピーを置いてはいるんですが──ディズニーランドとかもそうなんですが、意外にキャラクターの顔を使った建物って少ないんですよ。この『ガチ恋メイズ』はイレギュラーではありますが」
実際にディズニーランドやUSJなど「行ける場所には足を運んで、あらゆる遊園地を研究した」という。高低差を意識した設計も遊園地ならではの特徴のようだ。
もともとは一介のぽこピーファンだったからこその強い情熱を感じさせる。 ピーナッツくん「だいまるさん、一体何者ナッツか…? 実は、だいまるさんとは、ほとんど喋ったことがないナッツよ」
だいまる「僕はあくまでピーナッツくんの視聴者で、ただのオタクであるという立場も好きなので、気軽に喋っていいのかなと」
ピーナッツくん「いやいや、僕がぜんぜん開発会議に参加してないからナッツよね……? すみません!」 「ぽこピーランド」は、ぽんぽこさんとピーナッツくんの意図よりも、現場の判断や熱意を優先してつくられている。現場のクリエイターたちに全幅の信頼を置いているという。
ピーナッツくん「特に2人はぽこピーを熟知してらっしゃって、あらゆるアイディアが出てくるんですよ……超マイナーなショートアニメのキャラとかも知ってて……全部任せてます!」
ハムカツ29「でも確認だけはしてもらいたいので、ぽこピーの2人には何回もリマインド依頼を投げさせてもらってます(笑)」
ピーナッツくん「本当にすみませんッ!」
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2件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:6658)
めちゃくちゃ良い記事でした。VR chatの環境がない状態ですがいつか必ず行きたい場所です。ほぼファンメイドという、ぽこピーのオタクが輝いていますがそうさせる魅力のあるぽんぽこさんとピーナッツくんは本当にすごいです。わくわくするような記事を書いていただきありがとうございました。
匿名ハッコウくん(ID:6656)
素晴らしい記事でした。めちゃめちゃ面白かったし期待が爆発してます!はやく行きたい!