7月12日(土)から7月27日(日)にかけて、ソーシャルVRサービス「VRChat」で開催される大規模展示イベント「バーチャルマーケット2025 Summer」。
クリエイターの制作物や、出展企業コンテンツをVR空間で間近に鑑賞できる、人気イベントの一つです。
そして、2018年から続く老舗イベントとして長い歴史を重ねてきた結果、直近の開催ではただ展示物を見るだけでは終わらない会場も用意されています。
その一つが、ホラーコンテンツ。今回の開催でも、会場ワールドの一つ「異常物体研究所 - Incident A」にホラー演出が存在します。
企業やクリエイターが一同に集まるVRイベント「バーチャルマーケット」
「バーチャルマーケット」は、会期中に複数の会場ワールドを公開。
企業出展コンテンツが展示される「企業ワールド」と、クリエイターやコミュニティの出展物が並ぶ「一般ワールド」の2種類が展開されます。
一般ワールドは大量の出展物を展示すべく、1つのコンセプトごとに2つ以上のワールドが用意されます。
通常、それぞれのワールドごとの差分は小さなものですが、中には導線を逆転させたり、ほぼ別物に作り変えているケースもあります。
ホラーコンテンツが最後に待つ一般出展会場「異常物体研究所 - Incident A」
「異常物体研究所 - Incident A」は、「バーチャルマーケット2025 Summer」で公開される一般ワールドの一つ。「Awakening」と「Aftermath」の2種類が存在します。
「異常物体研究所 - Incident A」コンセプトイメージ/画像は公式サイトより
「Awakening(覚醒)」と「Aftermath(災害後)」のキーワードが示す通り、2つのワールドには時系列が存在。基本的には、前者から後者を見るのが正規順路となります。
会場の設定は、怪物や怪異などを収容、研究する秘密施設。SCP財団などの影響を感じられる要素を盛り込みつつ、収容物のベクトルはどちらかと言えば"和の怪異"なのが特徴的です。
そして、各展示物が並ぶ順路の最後に、ホラーコンテンツが待ち構えています。苦手な人はこのタイミングで離脱できる親切設計です。
見るからにヤバそうなのがいる! 会場を写真付きでご紹介
ここからは、会場の写真も交えながら、どのようなワールドなのかを簡潔にご紹介。
研究所は山奥にひっそりと構えています。雰囲気はまるで廃校/廃病院のようですが、奥にあるエレベーターから地下の研究施設へ移動できます。
山奥にひっそりとたたずむ異常物体研究所/筆者撮影
研究施設は地下へ進めば進むほど物々しい雰囲気に。というのも、収容物には4段階のレベル設定がされており、危険なものほど地下深くへ収容されているから、なのだそう。
浅い区画はちょっときれいめの研究施設/筆者撮影
最深部近くになると、なんか神格とか宿っていそうな、見るからに危険そうなものが鎮座。異常物体の特性などを記したメモ書きもあるので、読み進めていくのがオススメです。
深部に収容されている"ヤバい"やつ/筆者撮影
そして、順路の最後には休憩室のような空間が。ここには別会場への入口と、ホラーコンテンツへの入口があります。
休憩室のような順路終点に、ホラーコンテンツへの入口が/筆者撮影
今回のホラーコンテンツは7月20日(日)までネタバレNGなため、その内容は本記事では割愛。
ネタバレにならない範囲の感想を添えるなら、「ホラーが苦手でも比較的いける」でしょうか。会場コンセプトが一気に花開く体験は、ぜひ多くの人に目撃してほしいところです!
あなたのお気に入りも見つかる? クリエイター制作のアイテムも探そう!
研究施設エリアには、個人クリエイターの出展物が並びます。アバターやアバター向け衣服、手持ちアイテムや家具などの3Dモデルなど、内容は様々。
アバターや衣服との偶然の出会いを楽しめるのも、「バーチャルマーケット」の醍醐味/筆者撮影
出展ブースによっては、会場のトンマナに合うように設営されたものも。この空間に並ぶと、どれも「危なそうな異常物体」に見えてしまうのだからおもしろい。
収容物めいた出展ブースも見どころの一つ/筆者撮影
これらの出展物を眺めながら、お好みのアイテムを探し、その場でサンプルを試着できるのが「バーチャルマーケット」の醍醐味。「VRChat」を始めたての人が、会場をめぐっている途中に"運命のアバター"に出会うこともめずらしくありません。
ちなみに、「異常物体研究所 - Incident A」の展示物は、サイバーなもの、オカルト/ホラー的なもの、ミリタリーなもの、クリーチャーが傾向として強め。
中には、クールな衣服やアクセサリー、かわいいアバターもあるので、できるならくまなく見て回るのがオススメです。
「コープスパーティー」の祁答院慎もシナリオ参加した「籠岬村」もオススメ
研究所をめぐった後は、「バーチャルマーケット2024 Summer」で公開された一般ワールド「籠岬村」も訪れてほしいところ。こちらも、順路の最後にホラーコンテンツが待ち受けています。
ホラー作品「コープスパーティー」シリーズを手掛けたクリエイター・祁答院慎さんがシナリオに参加した、このワールドのコンセプトはズバリ「Jホラー」。
じっとりとしたJホラーが待ち構える過去会場「籠岬村」/筆者撮影
ひなびた山間の村に伝わる伝承と、行方不明の少女。ジャンプスケアはほぼないのに、肌をじっとりと蝕むような怖さが這い寄ってくる、かなり本格的なホラーに仕上がっています。
もちろん、こちらにもクリエイターやコミュニティの出展物が展示されています。展示を見つつ、その後にホラーを楽しむ。友人を誘って遊びに行くこともできる、展示会兼お化け屋敷……と思うと、こうしたワールドの楽しみ方が伝わるでしょうか?
この夏はぜひ、「VRChat」にある危ない研究所と因習村へ遊びに行きましょう!もちろん、オススメはVRモードです……!

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