嵐の二宮和也さん主演で実写映画が公開されるゲーム『8番出口』の小説が、7月9日(水)に水鈴社から刊行された。
著者は映画で監督/脚本を担当した川村元気さん。個人クリエイターのコタケクリエイトさんが開発した同名のループ探索ゲーム『8番出口』をもとに、新作小説として書き下ろした。
映画『8番出口』は8月29日(金)に全国東宝系で公開される。
『8番出口』映画版と小説版は双子のような作品に
『8番出口』の舞台は、異変が繰り返し表れる地下通路。
小説では、映画では表現しえない主人公たちの進行形の頭の中、心の動きがすべて描かれるという。
地下通路マップ 小説『8番出口』収録
川村元気さんは『おおかみこどもの雨と雪』や『君の名は。』などの映画プロデューサーとしても知られている人物。
2012年に発表した初の小説『世界から猫が消えたなら』は、35の国と地域で翻訳出版され累計270万部を突破している。
刊行元の水鈴社は、今回の小説版を映画ではカットされたいくつかの異変も読むことができると紹介。映画と小説は双子のような作品と表現している。
小説版『8番出口』では異変について川村元気の解釈を表現
映画版『8番出口』は2025年5月、カンヌ国際映画祭「ミッドナイト・スクリーニング部門」にも出品され、注目を集めた。
今回、小説版の刊行にあわせて水鈴社では、公式noteで川村元気さんへのインタビュー記事を公開。
川村元気さんは、カンヌ国際映画祭での反応について「物語がないゲームをなぜ映画にしようと思ったのか?」と取材陣に驚かれたと振り返っている。
川村元気さん
その上で「ゲームの世界観なりをどう解釈するかという視点から物語を作れば、ユニークな物語になるんじゃないかと思った」とコメントしている。
さらに映画版は俳優の身体性などを活かした「体験的な作り」になっていると表現。小説版では『8番出口』の舞台となる地下通路やそこで起きる異変についての川村元気さんなりの解釈を表現していると語っている。
インディーゲームから小説、映画へと世界が広がる『8番出口』
本作の原案となったのは、2023年に個人クリエイターのコタケクリエイトさんが開発したホラーインディーゲーム『8番出口』。
地下通路 小説『8番出口』収録
地下鉄の駅構内のような通路をループしながら、異変を発見すれば引き返し、そうでなければ先へ進んで脱出を目指すゲームだ。
2023年11月にSteamで発売。その後各ハードでも発売され、2024年8月8日には、Steam版とNintendo Switch版の累計販売数が100万本を突破した。

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