連載 | #7 Weekly HOT Streaming

さくらみこのゲーム実況が同接6万人超 ホラーゲーム『8番出口』の配信が大人気!

さくらみこのゲーム実況が同接6万人超 ホラーゲーム『8番出口』の配信が大人気!
さくらみこのゲーム実況が同接6万人超 ホラーゲーム『8番出口』の配信が大人気!

最大同時接続者数6万超を記録したさくらみこさんの『8番出口』実況/画像はYouTubeより

ユーザーローカル提供の「生放送リアルタイムランキング」を元に、日本のインターネットの1週間の動きを多角的に紹介する「Weekly HOT Streaming」。

政治ニュース、ゲームの大会、アイドルのライブ、VTuberの配信………様々なジャンルの話題が飛び出すこの連載を読めば、あなたもきっとインターネットの多様性と面白さに改めて気づくはずだ。

なお、ランキングの仕様上、国外の配信の情報が入ったり、カウントされていない配信もあるだろうが、その点は何卒ご容赦を。

今回は12月3日(月)から9日(日)までのトピックスを紹介。12月になり、世はすっかり2023年の総まとめのムード。

そんな中、全世界のゲームファンが注目する、世界最大級のゲームアワード「The Game Awards 2023」の中継がランキング1位に輝いた。

出典:生放送リアルタイムランキング

目次

【画像】「Weekly HOT Streaming」1~30位(12/3~12/9)

世界中のゲームファンが熱狂「The Game Awards」が1位に

「The Game Awards」は、その年にリリースされたゲームの中で最も優れたタイトルなどを、世界のゲームメディアやファンの投票によって決定、表彰するイベントである。

「Weekly HOT Streaming」1~10位(12/3~12/9)

最優秀作品賞となる「GAME OF THE YEAR(GOTY)」には今回、日本の開発元からは『バイオハザード RE:4』(カプコン)『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(任天堂)がノミネートされた。

なかでも『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』はシリーズ前作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』が2017年のGOTYを受賞していたこともあり、国内外のゲームファンから今年のGOTY有力候補との期待がかかっていた。

結果として『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』はGOTYは逃してしまったものの、最も素晴らしいアクション・アドベンチャーゲームに贈られるBEST ACTION / ADVENTUREを受賞。GOTYはベルギーのLarian Studiosが開発するファンタジーRPG『バルダーズ・ゲート3』が受賞した。

GOTYは『バルダーズ・ゲート3』が受賞 日本語対応版も12月に発売

『バルダーズ・ゲート3』は、世界初のロールプレイングゲーム『ダンジョンズ&ドラゴンズ』をベースにしたRPGシリーズ。
1位にランクインしたthegameawardsの配信
プレイヤーの選択によって展開が変化し、エンディングが1万7000通りもあるとされるほどのストーリーや、戦略性の高いバトルシステム、美麗なグラフィックといった数々の要素が、世界のゲームファンを魅了した。

『バルダーズ・ゲート3』は、12月21日(木)に日本語に対応したPS5版が発売。同日にPC版も日本語に対応する。 また他にもBEST FIGHTINGを『ストリートファイター6』(カプコン)、BEST ACTION GAMEを『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』(フロム・ソフトウェア/バンダイナムコエンターテインメント)など、日本の開発元のタイトルも多くの部門にて賞を受賞している。

『8番出口』配信で大人気 さくらみこの実況が同接6万超

今回のランキングには、インディーゲームシーンの新たなヒットタイトルもランクインした。

短編ウォーキングシミュレーターホラーゲーム『8番出口』を、ホロライブ所属VTuberのさくらみこさんが実況配信し、最大同時接続者数約6万人以上を記録している。
16位にランクインしたさくらみこさんの配信
『8番出口』は、ゲームクリエイターのコタケノトケケさんが個人開発したゲーム。KOTAKE CREATE名義で11月29日にSteamでリリース。

同作は地下鉄の出口付近のような地下通路を舞台に、怪異を発見しながら出口を探して脱出を試みる内容となっている。

歩いて脱出するだけというシンプルなルール、ゲームスキルが高くなくとも楽しく遊べる操作性のわかりやすさ、リアクションが取りやすくゲーム実況映えするシュールな世界観……などの魅力にガッチマンさん、レトルトさん、白上フブキさんなどの人気ゲーム実況者やVTuberがいち早く目をつけ、一気にブームに。

11月28日~12月5日のSteam週間売上ランキングでは日本4位にランクインした(外部リンク)。

YouTubeショート欄に表示される「縦型配信」VTuberでブームに

最後にランキングとは関係ないが、今後の配信シーンに大きな影響を与える可能性がある現象をご紹介。

12月に入り、縦型のライブ配信がYouTubeショートのフィード(おすすめ)に表示されるという仕様がSNSで広まり、12月6日にはX(旧・Twitter)で「縦型配信」のワードがトレンド入りを果たした。
ホロライブ宝鐘マリンさんの縦型配信
ホロライブ白銀ノエルさんの縦型配信
YouTubeのアプリを開き「ショート」のアイコンをタップ、スワイプしていくとYouTubeショートに混じってライブ配信
がおすすめとして表示されるのだ(外部リンク)。

これにより1回の配信で1000人以上登録者数が増えたという事例も報告されており、VTuber界隈を中心に縦型配信にチャレンジする配信者が増えている。

これまでもREALITYや17LIVEなど、国産プラットフォームにてVTuberの縦型配信文化はあったが、YouTubeやTwitchなどのグローバルプラットフォームでの横型配信に比べると一般的ではなかった。

今回新たに発見されたYouTubeの仕様を踏まえ、VTuberの生配信スタイル・企画に新しいムーブメントが生まれるのだろうか。

【画像】「Weekly HOT Streaming」1~30位(12/3~12/9)
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ユーザーローカル提供の「生放送リアルタイムランキング」を元に、日本のインターネットの1週間の動きを多角的に紹介する「Weekly HOT Streaming」。 政治ニュース、ゲームの大会、アイドルのライブ、VTuberの配信………様々なジャンルの話題が飛び出すこの連載を読めば、あなたもきっとインターネットの多様性と面白さに改めて気づくはずだ。 なお、ランキングの仕様上、国外の配信の情報が入ったり、カウントされていない配信もあるだろうが、その点は何卒ご容赦を。

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