プロ麻雀リーグ「Mリーグ」で、俳優/プロ雀士の萩原聖人選手が記録的な不振に陥っている。
電通がオーナー企業をつとめる「TEAM RAIDEN/雷電」に所属する萩原聖人さんは、10月29日に行われた「大和証券Mリーグ2026-27」第2試合に出場。
序盤から積極的に立直(リーチ)をかけるも、追っかけ立直や他選手の聴牌(テンパイ)に捕まり、結果は大差で4着に。これで今シーズンは9試合に登板して、8度目の最下位となった。
さらに現在は6戦連続で4着。これは岡田紗佳選手が2024-25シーズンに記録した「6戦連続4着」に並ぶMリーグワースト記録となる。
次の出場でも4着となれば、前人未到の7戦連続ラスとして記録更新となる。
萩原聖人、9戦試合で8回の最下位──平均順位は「3.89」に
麻雀では、4人で対局して最下位になることを一般的に「ラス」と呼ぶ。
萩原聖人さんの今季9試合の成績は、1着0回、2着0回、3着1回、4着8回。平均順位は「3.89」。4人麻雀である以上、理論上最も悪い平均順位は4.00なので、もうほとんど限界に近い数字である。
個人ポイントも▲492.6ptまで下落し、40人いるMリーガーの中でも最下位となっている。
10月29日の試合でも苦しい展開が続いた。東4局では、セガサミーフェニックス・佐野ひなこさんの先制リーチに対して追っかけリーチ。ところが、佐野さんの当たり牌をつかんで放銃した。
その後も放銃が重なり、最終的にはマイナス300点の「箱下(持ち点がマイナスになること)」で終了。1試合で4回放銃し、▲60.3ptの4着となった。
しかしながら、単純に「何もできず負けた」という内容でもない。この試合では6回もリーチし、自身も2度アガっている。それでも大きな放銃が重なり、結果としてラスまで沈んだ。

「【10/29 第2試合】EARTH JETS vs KONAMI麻雀格闘倶楽部 vs セガサミーフェニックス vs TEAM RAIDEN / 雷電」より
俳優・萩原聖人は、Mリーグ最初期から戦うプロ雀士
そもそも萩原聖人選手は、なぜ俳優でありながらMリーグで戦っているのか。
萩原聖人選手は「Mリーグ」発足以前から芸能界屈指の麻雀愛好家として知られ、数多くのテレビ対局にも出演してきた。
2018年、競技麻雀の普及と「プロスポーツ化」を掲げてMリーグが発足すると、日本プロ麻雀連盟へ加入。
同年に行われた最初のMリーグドラフトで、現在所属する「TEAM RAIDEN/雷電」から1巡目指名を受けた。萩原聖人さんは、Mリーグが誕生した最初のシーズンから現在まで戦い続けている最古参のMリーガーの一人だ。
また、アニメ『闘牌伝説アカギ ~闇に舞い降りた天才~』では主人公・赤木しげるの声も担当するなど、選手としてのみならず、麻雀界に長く貢献してきた人物としても知られている。
麻雀は「負けている人」から目を離せない
あまりに萩原聖人選手にとって過酷な状況が続いているが、現在の彼をめぐる状況は、「Mリーグ」というコンテンツの特徴を端的に表しているようにも見える。
萩原聖人選手の表情や所作まで含め、視聴者が「この人いつ勝てるんだ……」と見守る状況そのものが、Mリーグというコンテンツの面白さを説明する入口にもなっているのだ。
事実、萩原聖人選手が登板する対局の配信では、コメント欄のほとんどが萩原聖人選手の打牌や応援で埋め尽くされる状況となっている。
10月29日の対局でも、不運な放銃が重なるたびに苦悶する姿が映し出され、視聴者からは心配する声も相次いだ。
今シーズンは好調だった「TEAM RAIDEN/雷電」も、10月29日の敗戦を受けてチーム順位を6位まで落とした。
対局の配信中も、これまで萩原聖人選手が負けていることをいじっていた視聴者たちも「ハギー(※萩原選手の愛称)、さすがにもう笑えないよ……」とコメントが多く、全体に悲壮感が漂っているのも印象的だった。
しかしそれでも、ここまで来ると次に萩原聖人さんが卓についた瞬間、「今度こそラスを回避できるかもしれない」という一点だけでも見届けたくなってしまう。
6戦連続ラスで、Mリーグ史上ワーストタイ。この記録は更新されてしまうのか? それとも返り咲くのか──萩原聖人選手の次戦は、「Mリーグ」史上に残る注目対局の一つになりそうだ。
関連商品
2026-27シーズンで9シーズン目を迎える、国内最高峰麻雀リーグ「Mリーグ」の全10チーム・40選手のデータやトピックが掲載された唯一の公式ガイドブック。
この記事どう思う?

0件のコメント