「あの祠を壊したんか」テーマのホラー小説アンソロジー刊行 柴田勝家ら寄稿

  • 0
KAI-YOU編集部_文芸部門
「あの祠を壊したんか」テーマのホラー小説アンソロジー刊行 柴田勝家ら寄稿
「あの祠を壊したんか」テーマのホラー小説アンソロジー刊行 柴田勝家ら寄稿

星海社FICTIONS『祠破壊ホラー小説アンソロジー』書影/画像は公式Xより

星海社FICTIONSが、短編集『祠破壊ホラー小説アンソロジー』を7月15日(火)に刊行します。

星海社FICTIONSの設立15周年記念として刊行される今回の短編集。テーマは、ずばり「祠が破壊されるシチュエーションを含む」こと。

「ホラー小説アンソロジー」というタイトルながら、公開されている収録作品の概要には「甘き再会」や「奇跡の聖女」、はたまた「異能バトルロワイヤル」まで、多彩なジャンルとの融合を感じさせるフレーズが並んでいます。

SNSでも注目を集めた「祠が破壊される」ネットミーム

「あの祠を壊したんか!?」で知られる怪奇小説や映像作品などではお馴染み(?)の「祠が破壊されるシチュエーション」。

2024年にはSNSを中心にネットミームとしても注目を集め、様々なイラストなどが投稿されました。

おそらく、今回の『祠破壊ホラー小説アンソロジー』もそうした流れを汲んだもの。

7名の実力派作家がそれぞれの強みを活かした作品を寄せています。

『祠破壊ホラー小説アンソロジー』異能バトロワまで様々な作品を収録

「ナキメサマ」シリーズで知られるホラー作家・阿泉来堂さんは、十数年ぶりの再会から始まる一夜の怪談『再会の首』を寄稿。『記憶屋』で映画化もされた織守きょうやさんは、“祠ハンター”なる先輩と山に入った青年が体験する狂気の記録『山へ行け、祠を壊せ』を今回発表します。

『領怪神犯』などで注目される木古おうみさんは、島を訪れた少年が“かつての呼び声”と向き合うノスタルジック・ホラー『古き良き海徒の祠』を執筆。最東対地さんの作品『閃光』は、祠の加護を受けた“祠ホルダー”同士の死闘を描く異能バトルとなるようです。

SFからホラーまで幅広く活躍する柴田勝家さんは、ギャルに祠破壊を目撃された少年と“ンソロク様”をめぐる摩訶不思議な青春譚『ギャルと祠破壊少年』を執筆。『異世界居酒屋「のぶ」』で知られる蝉川夏哉さんは、『その痛みを縁として』と題した作品で聖女となった姉を救うため、妹が祠に手をかける姉妹劇を描きます。

まだら牛さんとの共作『新約・コトリバコ』などで知られる手代木正太郎さんは、子を失った夫婦が辿り着いた海辺の町で石の祠と向き合う『石祠』を寄せています。

1
2
この記事どう思う?

この記事どう思う?

流行する最新ホラーをチェックする!

「世の中ってそもそもそんなに楽園じゃない」中村健治監督がアニメで描き出す、現代人の懊悩

「世の中ってそもそもそんなに楽園じゃない」中村健治監督がアニメで描き出す、現代人の懊悩

フジテレビ『ノイタミナ』枠で人気を博した伝説的アニメ『モノノ怪』が、令和のこの世に『劇場版モノノ怪 唐傘』として新生した。シリーズの生みの親たる中村健治監督をはじめとした豪華スタッフ・キャストで描く物語の舞台は「大奥」。様々な思惑と情念が渦巻く混沌...

premium.kai-you.net
恐怖心をテーマにした展覧会開催 梨、大森時生ら「行方不明展」制作陣が企画

恐怖心をテーマにした展覧会開催 梨、大森時生ら「行方不明展」制作陣が企画

人が生理的に感じる恐れや不安──恐怖心──をテーマにした展覧会「恐怖心展」が、7月18日(金)から8月31日(日)まで、東京・渋谷のBEAMギャラリーで開催される。主催はテレビ東京は、株式会社 闇、ローソンエンタテインメントの3社。企画を担当するのは、気鋭のホラー作...

kai-you.net
雑誌に幸福な“合併”はありうるか? 『怪と幽』創刊号.jpg

雑誌に幸福な“合併”はありうるか? 『怪と幽』創刊号

「雑誌が売れない、読まれない」という話は、もう聞き飽きるほど耳にしてきただろう。実際に取次ルート経由(定期購読や電子版以外による)の雑誌売上は減少の一途を辿っているし、それにともない雑誌広告も冷え込んでいる。 だがしかし、である。それだけをもって「雑誌の終焉」と言えるのか。あくまでそれは既存の流…

premium.kai-you.net

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。