SF作家・矢野アロウさんの長編小説『マイボディ・オン・ザ・ムーン』(早川書房)が6月18日(木)に刊行される。
上下巻構成で発売される本作は、月の裏側で発見された数十体の“首のない遺体”を発端に、人類文明の行方を描くSF作品だ。
刊行に先立ち『SFマガジン』での先行掲載や、東京・代官山 蔦屋書店でのトークイベントなどプロモーションも実施。
現在、早川書房の公式サイトでは210ページに及ぶ無料試し読み版が公開されている。
月面で発見された“ルナ・ボディ”から始まる群像SF
『マイボディ・オン・ザ・ムーン』の舞台は2024年。月の裏側で頭部のない数十体の遺体〈ルナ・ボディ〉が発見され、この出来事が物語を動かす重要な鍵となる。
『マイボディ・オン・ザ・ムーン』下巻/画像はAmazonより
NASAで働く中国共産党のスパイ・楊張敏(ヤン・チャンミン)、日本の大学で研究を行うタイ人脳神経科学者・ジャム、IT黎明期を駆け抜けた実業家アレクサンダー・コーツ、VTuberに憧れる車椅子の少女・ミント──。
世界各地に生きる人々の人生が交差しながら、月面で発見された謎と、人類の未来へと物語が広がっていく。
早川書房では、本作を「中国・アメリカ・タイ・日本を舞台に繰り広げられる超大作SFエンターテインメント」と紹介している。
『ホライズン・ゲート』でデビューした矢野アロウ
矢野アロウさんは1973年生まれ、大阪府出身のSF作家。2023年、第11回ハヤカワSFコンテストで大賞を受賞した『ホライズン・ゲート 事象の狩人』でデビューした。
デビュー作『ホライズン・ゲート 事象の狩人』/画像はAmazonより
同作はブラックホールや時間論をモチーフにしたハードSFとして評価を集め、第45回日本SF大賞候補にも選出。選考委員からは、科学的アイデアとエンターテインメント性を両立させた作品として高い評価を受けた。
『マイボディ・オン・ザ・ムーン』は、そんな矢野アロウさんの長編第2作にあたる。
刊行前から大規模プロモーションを展開
本作は刊行前から、早川書房が力を入れてプロモーションを展開してきた作品でもある。
2026年1月1日の時点で、早川書房は「『プロジェクト・ヘイル・メアリー』『三体』に比肩する面白さの日本SF」として予告。
2026年4月発売の『SFマガジン』2026年6月号には冒頭約400枚を先行掲載し、代官山 蔦屋書店でトークイベント「『マイボディ・オン・ザ・ムーン』を語る夜」が4月に開催された。
さらに発売を前に、上巻210ページまで読める無料試し読み版も公開。主要登場人物4人のイラストも公開されている。
推薦コメントには、SF評論家の大森望さん、作家の小川一水さん、ゲームクリエイターの小島秀夫さん、フリーアナウンサーの宇垣美里さんらが名を連ねている(外部リンク)。
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