小説『容疑者Xの献身』などで知られる作家・東野圭吾さんが、7月23日未明に大腸がんのため亡くなっていたことがわかった。68歳だった。
講談社の発表によれば、葬儀は家族葬にて執り行われたという。また「今後のお別れの会実施等の詳細は、決まり次第お知らせいたします」と説明した。
東野圭吾さんは、デビュー作の『放課後』(講談社)から2026年8月5日刊行予定の最新刊『永遠の記憶』(文藝春秋)を含めて、106冊の著書を持つ(共著をのぞく)。
発表の最後で講談社は「生み出された物語はたくさんの読者を魅了し続けることと思います。これからも、東野さんの小説をお楽しみください」とコメントしている。
『放課後』でデビュー 『容疑者Xの献身』で直木賞受賞
東野圭吾さんは1958年2月4日、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部(電気工学科)を卒業後、エンジニアとして働きながら執筆活動を開始した。
1985年に『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。その後、1999年『秘密』で日本推理作家協会賞、2006年には『容疑者Xの献身』で直木三十五賞(直木賞)と本格ミステリ大賞を受賞した。
『白夜行』/画像はAmazonより
代表作には『白夜行』『流星の絆』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『祈りの幕が下りる時』などがあり、多くの作品が映画やドラマ、舞台化され、日本ミステリ界を代表する作家として国内外で高い評価を得た。
福山雅治さん主演でドラマ化された「ガリレオ」シリーズ、木村拓哉さん主演で映画化された「マスカレード」シリーズ、阿部寛さん主演でドラマ化された「新参者」シリーズなど、数々のベストセラーで知られている。
東野圭吾さん著作は106冊、累計発行部数は1億900万部
国際的な評価も高く、代表作である『容疑者Xの献身』は、2012年に米国ミステリー作家協会主催のエドガー賞最優秀長編賞の候補5作品に選出されてあ。
2019年には『新参者』が英国推理作家協会(CWA)の国際的権威のあるインターナショナル・ダガー賞候補に選出。日本人としてはじめて両賞にノミネートされた作家となった。
2023年には著作100冊を達成し、国内累計発行部数は1億部を突破。現在は約1億900万部に達し、作品は41の国と地域で刊行されている。同年には紫綬褒章を受章。翌2024年には日本ミステリー文学大賞を受賞するなど、晩年まで第一線で活躍を続けた。
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