作家の東野圭吾さんによる小説『クスノキの番人』のアニメ化が決定した。
東野圭吾さん原作の作品では、初のアニメーション映画となる。公開は2026年が予定されている。
今回の発表にあわせて、東野圭吾さんは「私の空想力をはるかに超えた映像作品となっているに違いなく、今から楽しみにしています」とコメントを発表した。
「SAO」の伊藤智彦と『リコリコ』のA-1 Picturesがタッグ
映画『クスノキの番人』の監督をつとめるのは伊藤智彦さん。
「ソードアート・オンライン」シリーズや『僕だけがいない街』、オリジナル劇場アニメーション『HELLO WORLD』などで幅広い層から支持を集める監督だ。
アニメーション制作は、TVアニメ『俺だけレベルアップな件』『マッシュル-MASHLE-』『リコリス・リコイル』などを手がけたA-1 Picturesが担当。
洗練された技術力とクリエイティブな作品で高い評価を得るアニメスタジオが、東野圭吾さんにとって夢だったという『クスノキの番人』のアニメ化を担う。
累計発行部数が1億冊を超える小説家・東野圭吾
東野圭吾さんは、『白夜行』や『容疑者Xの献身』で知られる小説家。ミステリーからヒューマンドラマまで、幅広いジャンルで読者の心を掴んできた。
著作の累計発行部数は1億冊超を記録。映像化された作品はいずれも高い評価を受けている。
『クスノキの番人』の書影
そんな小説家による『クスノキの番人』は、「その木に祈れば、願いが叶う」と言われるクスノキの番人である青年と、クスノキのもとへ祈念に訪れる人々が織りなす物語。
2020年3月に実業之日本社から刊行された。2025年3月には、国内累計発行部数が100万部を突破した。
映画『クスノキの番人』ティザービジュアル
映画『クスノキの番人』あらすじ
理不尽な解雇により職を失った青年・直井玲斗は、追い詰められた末の過ちで逮捕される。運に身を委ね、将来を思い描くことも、人生の選択を自ら決める意志もなかった。そんな彼に運命を変える出会いが訪れる。
依頼人の指示に従うなら、釈放する――突如現れそう告げる弁護士の条件を呑んだ玲斗の前に現れたのは柳澤千舟。大企業・柳澤グループの発展に大きく貢献してきた人物であり、亡き母の腹違いの姉だという。「あなたに、命じたいことがあります」それは、月郷神社に佇む<クスノキの番人>になることだった。
戸惑いながらも番人となった玲斗は、さまざまな事情で境内を訪れる人々と出会う。クスノキに定期的に足を運び続ける男・佐治寿明。その娘で父の行動を不審に思う女子大生・佐治優美。家業の継承に葛藤する青年・大場壮貴、彼らや千舟と関わるうちに、玲斗の世界は、少しずつ色を帯びていく。
――だが、玲斗はまだ知らなかった。クスノキが持つ<本当の力>を。

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