プレイヤーとゲームマスターが協力し、会話やダイスロールなどを通じ、ひとつの物語を体験する遊び・TRPG(テーブルトークRPG)。
そんなTRPGのとあるシナリオ(物語の大きな流れや設定などをまとめた資料)が、岡山県西粟倉村のふるさと納税の返礼品に指定された。
採用されたタイトルは『エモクロアTRPG』のシナリオ「Hour cry」。岡山県西粟倉村のふるさと納税特設サイトでは、寄付金額7000円の返戻金の対象として「Hour cry」が掲載されていることが確認できる。
無料でプレイ可能なTRPGシステム『エモクロアTRPG』
『エモクロアTRPG』は、ダイタス・チーム企画制作の無料でプレイ可能なTRPGシステム。
初心者が手軽に遊べることが重視されており、シンプルなルールかつ把握しやすい世界観が構築されている。
また、オンラインでのプレイを補助するツール「ココフォリア」とも連携。キャラクター制作などの補助機能が実装されている。
人気シナリオの中には舞台化したものもあり、幅広い展開を見せているシステムだ。
岡山県西粟倉村が舞台となるエモクロアTRPGシナリオ「Hour cry」
今回、返礼品の対象となった「Hour cry」は、岡山県西粟倉村が舞台となる『エモクロアTRPG』のシナリオ。
西粟倉村は、中国山脈の源流域にある人口1300人ほどの地方自治体。「Hour cry」を制作した「西粟倉百年の森林協同組合」によれば、最近は起業や地方創生の先進都市として注目を浴びているという。
「Hour cry」は、プレイヤーが起業を志して西粟倉村へ来る場面からスタート。実際の西粟倉村でもおこなわれていた事業「ローカルベンチャースクール」に参加し、村に2泊3日滞在。
シナリオの中では西粟倉村について理解を深めたり、先輩起業家にヒアリングを行っていくことになる。
西粟倉村の実在施設が登場など、様々な要因によって返礼品に採用
「Hour cry」の公式Xのアカウントでは、今回のふるさと納税返礼品への採用について説明。
それによれば、約1年かけたTRPG布教活動や西粟倉村の実在施設が出るシナリオであることなど、様々な要因によって採用が実現したと綴っている。
なお「Hour cry」は、昨今のTRPGのリプレイ動画およびライブ配信を意識してか、視聴者参加型のシナリオとして制作されている。実際にプレイするだけでなく、TRPG配信者のライブ配信を通じて村の魅力を知るきっかけとなりそうだ。
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