「ポケットモンスター」シリーズのデジタルカードゲーム『Pokémon Trading Card Game Pocket(略称・ポケポケ)』の拡張パック「空と海の導き」収録カードのイラストについて、盗作疑惑が噴出。7月31日に運営が声明文を発表した。
「今回のイラストの不備は、株式会社ポケモン・株式会社クリーチャーズのカード制作チームが誤った資料を正式なものとしてイラストレーター様に提供したことに起因するもの」であると説明。
「すべての責任は発注元にございます」と、責任の所在を明らかにした上で謝罪した。
累計DL数1億突破──DeNAのゲーム事業爆益を牽引する『ポケポケ』
『ポケポケ』は、株式会社クリーチャーズ、株式会社DeNA、株式会社ポケモンが共同で開発するデジタルカードゲーム。
『Pokémon Trading Card Game Pocket』
2024年10月末にサービスを開始し、2025年2月に全累計ダウンロード数1億を突破。
売上収益約781億円(前年度比約45%)、セグメント利益役386億円(前年度比約1016%)を記録した、2024年度のDeNAのゲーム事業を大きく牽引した(外部リンク)。
ホウオウのイラストについて、盗作疑惑が浮上
問題となったのは、7月30日にリリースされた拡張パック「空と海の導き」収録カード《ホウオウex(★3)》および《ルギアex(★3)》の「イマーシブ演出」に登場するホウオウのイラスト。
『ポケポケ』には「イマーシブカード」と呼ばれるレアカードが存在しており、プレイヤーがまるでカードイラストの世界に飛び込んだかのような演出(=イマーシブ演出)が体験できる。
新パック発売の前日となる7月29日、インターネット上に該当イラストの画像が流失。
そのイラストについて、あるファンアートとの同一性/類似性から「二次創作をもとにした盗作ではないか」という疑惑が浮上していた。
原因は“誤った資料”をイラストレーターに提供してしまったこと
その後、7月30日に『ポケポケ』運営が、該当イラストについて「制作過程における問題が判明」したと発表(外部リンク)。
盗作騒動を受けてか、社内調査を実施。これにより「カード制作チームが、本カードの制作を委託しているイラストレーター様に誤った資料を正式な資料として提供していた」ことが発覚したという。
『ポケポケ』運営は、対応として《ホウオウex(★3)》および《ルギアex(★3)》については、イラストの差し替えることを決定(現在はカードイラストがない=ブランクの状態で提供中)。
「皆様にご迷惑をおかけしたこと、深くお詫び申し上げます。今後は、皆様に安心してお楽しみいただけるよう、これまで以上に品質管理の徹底と再発防止に努めてまいります」と謝罪している。
担当イラストレーターに非はないことを強調
7月31日に発表された声明では、今回の事態に至った経緯について、詳細が明らかに。
『ポケポケ』運営は、カードイラストのアートディレクションに際し、「一部のイラストでは、カード制作チームが作成した企画スケッチをそのまま清書いただくように依頼する場合がございます」と説明。
その上で、今回の盗作疑惑は「誤った企画スケッチをカード制作チームから提供してしまったために発生した事態」であり、「イラストレーター様は発注元の要望に沿って忠実に制作してくださいました」と、本件について、担当イラストレーターに非はないことを強調した。
続けて、『ポケポケ』運営は「当該イラストレーター様への非難・誹謗中傷は厳にお控えくださいますよう、お願い申し上げます」と呼びかけている。
※画面は開発中のものです。
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