書籍「斎藤真理子=個人編訳 韓国文学クラシックス」が、河出書房新社から刊行される。
シリーズは全5巻構成。10月15日(木)刊行の『親切な福姫さん』を皮切りに、2028年1月まで順次発売される。
編訳を手がけるのは、ハン・ガンさん『別れを告げない』、チョ・ナムジュさん『82年生まれ、キム・ジヨン』などの翻訳で知られる翻訳家・斎藤真理子さん。
戦後韓国文学を代表する作家たちの作品を、斎藤真理子さん自身が選定し、全作品を新たに訳し下ろす。
ハン・ガン以前の韓国文学をたどる「韓国文学クラシックス」
近年、日本国内でも大きな注目を集めている韓国文学。
ハン・ガンさんのノーベル文学賞受賞(2024年)をはじめ、チョ・ナムジュさん『82年生まれ、キム・ジヨン』やキム・ヨンスさん、パク・ソルメさんら現代作家の作品が相次いで翻訳され、日本の読者層を広げてきた。
ハン・ガンさん『別れを告げない』書影/画像はAmazonより
今回発表された「韓国文学クラシックス」は、そうした現代韓国文学の源流となった戦後世代の作家たちに光を当てる企画だ。
シリーズでは日本統治期に生まれ、解放、朝鮮戦争、南北分断、軍事独裁、経済成長など激動の時代を経験した韓国文学の巨匠たちを紹介する。
パク・ワンソ、イ・チョンジュンら戦後韓国文学の代表作家を収録
ラインナップは以下の全5巻。
第1巻『親切な福姫さん』(パク・ワンソ)/2026年10月15日刊行予定
第2巻『虫の話』(イ・チョンジュン)/2027年1月14日刊行予定
第3巻『副市長は馬山に赴任しない』(イ・ホチョル)/2027年4月15日刊行予定
第4巻『銅鏡』(オ・ジョンヒ)/2027年10月14日刊行予定
第5巻『九足の靴で居残った男』(ユン・フンギルほか)/2028年1月13日刊行予定
第5巻にはユン・フンギルさんのほか、キム・スンオクさん、チェ・イヌンさん、ファン・ソギョンさん、キム・ウォニルさん、チェ・イノさんらの作品も収録される。
また、全巻予約購入者には特典として、斎藤真理子さんによる書き下ろしエッセイ集『斎藤真理子=個人編訳 韓国文学クラシックス 別巻』がプレゼントされる。
「ハン・ガンは一夜にして生まれたわけではない」
シリーズの刊行に寄せて斎藤真理子さんは、今回取り上げる作家たちについて「ハン・ガンは一夜にして生まれたわけではなく、この土壌から生まれて花開いたのです」とコメント。
斎藤真理子さん
本シリーズは、ノーベル文学賞作家の誕生を可能にした土壌そのものをたどる試みとなりそうだ。
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