『文藝』特集「韓国・フェミニズム・日本」 増補され「完全版」として書籍化

『文藝』特集「韓国・フェミニズム・日本」 増補され「完全版」として書籍化
『文藝』特集「韓国・フェミニズム・日本」 増補され「完全版」として書籍化

『完全版 韓国・フェミニズム・日本』/画像はAmazonより

POPなポイントを3行で

  • 創刊以来86年ぶりに3刷となった『文藝』2019年秋季号
  • 特集「韓国・フェミニズム・日本」が大増補され単行本に
  • 初心者に優しい「韓国文学一夜漬けキーワード集」も
創刊以来86年ぶりに3刷となった季刊文芸誌『文藝』2019年秋季号(特集「韓国・フェミニズム・日本」)が、大増補されて単行本『完全版 韓国・フェミニズム・日本』として11月30日(土)に刊行される予定だ。価格は1,600円(税抜)。

大反響を呼んだ特集「韓国・フェミニズム・日本」

『文藝』2019年秋季号の特集では、ベストセラー『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者であるチョ・ナムジュさんや、直木賞作家の西加奈子さんら日韓作家10人による短篇競作を中心に、韓国文学ブームの立役者・斎藤真理子さんと日本を代表する翻訳家のひとり・鴻巣友季子さんによる対談、有識者によるエッセイ・論考などをラインナップ。

ほかにもアジア初の国際ブッカー賞作家であるハン・ガンさんによる本誌のための書き下ろし作品や、シンガーソングライターのイ・ランさんの世界初公開小説、韓国人の日本語ラッパー・MOMENT JOONさんによる自伝的小説「三代」の抄録も話題になった。 本誌は発売5日での増刷が決定。その増刷分が予約のみで完売し、創刊号以来の3刷となるなど好調が続いていた。

韓国文学とフェミニズムを知る決定版

斎藤真理子さんが編集をつとめる単行本『完全版 韓国・フェミニズム・日本』では、シンガー・ソングライターのイ・ランさんによる初邦訳作『手違いゾンビ』や新世代のフェミニスト作家として知られているユン・イヒョンさんの代表作『クンの旅』、性暴力をめぐり社会の現実を克明に暴くパク・ミンジョンさんの『モルグ・ジオラマ』など、韓国文学の最前線を紹介。

さらに、いま韓国で最も注目を集め、文学の未来を担う作家のファン・ジョンウンさんとチェ・ウニョンさんによる、本書のための書き下ろしエッセイも収録される。

特別企画には「韓国文学一夜漬けキーワード集」が掲載されるなど、これからシーンを知る読者にも対応した日韓の書き手が描き出す韓国文学とフェミニズムのいまを知れる内容だ。

『文藝』の今を読み解く

この記事どう思う?

この記事どう思う?

商品情報

完全版 韓国・フェミニズム・日本

内容
単行本 A5 192ページ
発売日
2019.11.30(土)※予定
責任編集
斎藤真理子
価格
1,760円(本体1,600円)

【巻頭言】
斎藤真理子「未来から見られている」

【小説】
チョ・ナムジュ「家出」すんみ/小山内園子訳 
イ・ラン「手違いゾンビ」斎藤真理子訳 
ユン・イヒョン「クンの旅」斎藤真理子訳 
パク・ミンジョン「モルグ・ジオラマ」斎藤真理子訳 

【緊急寄稿】
ファン・ジョンウン「大人の因果」斎藤真理子訳
チェ・ウニョン「フェミニズムは想像力だ」古川綾子訳「フェミニズムは想像力だ」

【対談】
斎藤真理子×鴻巣友季子「世界文学のなかの隣人 祈りを共にするための「私たち文学」」

【エッセイ】
小川たまか「痛みを手がかりに 日本と韓国のフェミニズム」
倉本さおり「のっからないし、ふみつけない」
豊崎由美「斎藤真理子についていきます」
ハン・トンヒョン「違うということ、同じということ」
ひらりさ「街なかですれ違った(かもしれない)あなたへ」
渡辺ペコ「推しとフェミニズムと私」
MOMENT JOON「僕の小説は韓国文学ですか」

【論考】
江南亜美子「小説家が語りだす歴史」
姜信子「極私的在日文学論 針、あるいは、たどたどしさをめぐって」

【ブックガイド】
斎藤真理子・選 韓国文学極私的ブックリスト15
もっと読みたい、もっと知りたい! 厳選ブックガイド36冊

【特別企画】
現代K文学マップ 『82年生まれ、キム・ジヨン』からBTSまで
[完全版]わかる!極める! 韓国文学一夜漬けキーワード集

関連情報をもっと読む

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。