お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志さんが11月8日、文藝春秋へ損害賠償を求めていた訴訟を取り下げると発表した。
松本人志さんは同社が発行する週刊誌『週刊文春』による性加害疑惑記事に名誉を毀損されたとし、1月に訴えを起こしていた。
合わせて、松本人志さんが所属する吉本興業と『週刊文春』の公式サイトでコメントが公開された。
訴訟を取り下げは事前に朝日新聞など新聞各社が報じており、松本人志さんおよび吉本興業、文藝春秋からの正式なコメントの発表が待たれていた。
吉本興業、松本人志の活動再開は「決まり次第、お知らせ」
吉本興業は公式サイトで、松本人志さんの代理人による以下のコメントを全文を掲載している。
このコメントによると、「強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認」したという。
その上でこれ以上裁判を進め、多方面に負担をかけるのは避けたいと考えた結果、訴えを取り下げたと説明されている。
松本人志氏と㈱文藝春秋らとの間における訴訟に関するお知らせ(八重洲総合法律事務所)
当職らは、松本人志氏を代理して、㈱文藝春秋ほか1名を被告とし、松本人志氏の名誉を回復すべく、訴訟活動を継続してまいりました。しかしながら、この度、被告らと協議等を重ね、訴訟を終結させることといたしましたので、ご報告いたします。
この訴訟終結に関する松本人志氏のコメントは、下記のとおりです。
なお、報道関係者の方々におかれましては、偏向報道と受け取られる可能性のある内容や事実に反する内容を報道することがないよう、適切に対処されたく、念のため申し添えます。
記
これまで、松本人志は裁判を進めるなかで、関係者と協議等を続けてまいりましたが、松本が訴えている内容等に関し、強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました。そのうえで、裁判を進めることで、これ以上、多くの方々にご負担・ご迷惑をお掛けすることは避けたいと考え、訴えを取り下げることといたしました。
松本において、かつて女性らが参加する会合に出席しておりました。参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます。
尚、相手方との間において、金銭の授受は一切ありませんし、それ以外の方々との間においても同様です。
この間の一連の出来事により、長年支えていただいたファンの皆様、関係者の皆様、多くの後輩芸人の皆さんに多大なご迷惑、ご心配をおかけしたことをお詫びいたします。
どうか今後とも応援して下さいますよう、よろしくお願いいたします。
以上
松本人志氏 代理人
八重洲総合法律事務所
弁護士 田代 政弘
弁護士 栗原 正晴
弁護士 桶谷 侑平吉本興業の公式サイトから
吉本興業は合わせて、芸能活動を休止していた松本人志さんの活動再開について、「関係各所と相談の上、決まり次第、お知らせさせていただきます」と発表した。
なお、松本人志さんはXで上記のコメント全文を画像として投稿するにとどまり、直接の言及は行っていない。
『週刊文春』は編集長・竹田聖の署名入りでコメントを掲載
『週刊文春』は公式サイトに、編集長の竹田聖さんの署名入りで以下のコメントを掲載。
松本人志さんの代理人から「心を痛められた方々に対するお詫びを公表したいとの連絡があり、女性らと協議のうえ、被告として取下げに同意することにしました」と説明している。
「本日お知らせした訴訟に関しましては、原告代理人から、心を痛められた方々に対するお詫びを公表したいとの連絡があり、女性らと協議のうえ、被告として取下げに同意することにしました。なお、この取下げに際して、金銭の授受等が一切なかったことは、お知らせのとおりです」(週刊文春編集長 竹田聖)
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