河出書房新社が7月5日に発売した季刊文芸誌『文藝』2019年秋季号が、1933年の創刊号以来86年ぶり、2度目の3刷を12日に決定したと発表した。
『文藝』は7月9日に2002年冬季号以来17年ぶりの2刷を決定したばかりだったが、問い合わせが殺到し、即日予約のみで完売したことで3刷が決定したとのことだ。
2刷分3000部は19日出来、3刷分3000部は24日出来を予定している。
創刊当初は月刊誌だったが、1980年代半ばからは季刊誌となり、これまでに星野智幸さんや山田詠美さんなどの多くの書き手を発掘してきた。
今回3刷となる『文藝』2019年秋季号は特集「韓国・フェミニズム・日本」。ベストセラー『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者チョ・ナムジュさんや、直木賞作家の西加奈子さんらによる日韓作家10人による短篇競作を中心に、韓国文学ブームの立役者・斎藤真理子さんと日本を代表する翻訳家のひとり・鴻巣友季子さんによる対談や、エッセイ・論考などで構成されている。 また、アジア初の国際ブッカー賞作家、ハン・ガンさんによる本誌のための書き下ろし作品や、シンガーソングライターのイ・ランさんの世界初公開小説、韓国人の日本語ラッパー・MOMENT JOONさんによる自伝的小説「三代」の抄録も話題に。
特集外でも、いとうせいこうさんによる「福島モノローグ」、柴崎友香さん×岸政彦さんによる「大阪」など好評連載に加え、磯部涼さんによる新連載・「移民とラップ」といった現代的トピックを扱った記事も読者が増えた一因とされている。
次なる新刊の内容に自然と注目が集まることは間違いなさそうだ。
『文藝』は7月9日に2002年冬季号以来17年ぶりの2刷を決定したばかりだったが、問い合わせが殺到し、即日予約のみで完売したことで3刷が決定したとのことだ。
2刷分3000部は19日出来、3刷分3000部は24日出来を予定している。
日本で最も歴史の古い文芸誌
『文藝』は1933年11月に創刊された日本で最も歴史の古い文芸誌のひとつであり、戦時中に唯一刊行されていた文芸誌。創刊号はロシアの文豪・ゴーリキーさんの「世界未発表作」と銘打った書き下ろし作品「肥大漢」を掲載するなどし、5刷を記録した。創刊当初は月刊誌だったが、1980年代半ばからは季刊誌となり、これまでに星野智幸さんや山田詠美さんなどの多くの書き手を発掘してきた。
今回3刷となる『文藝』2019年秋季号は特集「韓国・フェミニズム・日本」。ベストセラー『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者チョ・ナムジュさんや、直木賞作家の西加奈子さんらによる日韓作家10人による短篇競作を中心に、韓国文学ブームの立役者・斎藤真理子さんと日本を代表する翻訳家のひとり・鴻巣友季子さんによる対談や、エッセイ・論考などで構成されている。 また、アジア初の国際ブッカー賞作家、ハン・ガンさんによる本誌のための書き下ろし作品や、シンガーソングライターのイ・ランさんの世界初公開小説、韓国人の日本語ラッパー・MOMENT JOONさんによる自伝的小説「三代」の抄録も話題に。
特集外でも、いとうせいこうさんによる「福島モノローグ」、柴崎友香さん×岸政彦さんによる「大阪」など好評連載に加え、磯部涼さんによる新連載・「移民とラップ」といった現代的トピックを扱った記事も読者が増えた一因とされている。
次なる新刊の内容に自然と注目が集まることは間違いなさそうだ。
本や出版のあれこれ
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