ニコニコ動画で公開されていた二次創作動画に端を発するインターネット・ミーム「おとわっか」を巡り、LGBTQ+差別にあたるのではないかと批判の声が上がっている。
この記事では、インターネットミーム「おとわっか」が発生した経緯とその後の流れ、ネットユーザー/メディア/プラットフォームなどの反応、そしてその問題点をまとめている。
同作の登場キャラクター・ワッカにまつわるインターネット上でのネタを題材に、メドレー形式で音楽に合わせてゲーム内映像・音声などを編集・改変する“音MAD”と呼ばれるジャンルの動画だ。
ラグマットさんによって5月7日に投稿されると、急速に再生数を獲得。SNSなどでも拡散され、派生動画が次々と誕生するなど「おとわっか」がネットミーム化していた。
それを受け、ゲームメディア・AUTOMATON(オートマトン)が、「『FF10』のワッカが突如ネットミーム化。闇深い“ワッカ構文”や謎のコラージュが広まる」と題した記事を5月25日に公開(外部リンク)。
最終的に動画「【合作】おとわっか」は、6月5日時点で300万回以上の再生を記録。また、Steamのジャンル「JRPG」カテゴリにおいて、『FINAL FANTASY X | X-2 HD Remaster』が人気上位にランクインするなど経済効果も発生していた。
その後、動画「【合作】おとわっか」は発売元であるスクウェア・エニックスの著作権侵害の申し立てにより、6月6日に削除された。
起源は定かではないが、4chanなどの海外コミュニティを発祥として見る向きが強い。ニコニコ動画では、現在も様々なワッカとゲイを結びつける動画が投稿されている。 削除された動画「【合作】おとわっか」でもその流れを汲んでいるのか、LGBTQ+への揶揄や侮辱ともとれる演出がなされていた。
そういった点から、ネットユーザーの間では少なからぬ批判の声が上がっていた一方、一連の話題をお祭りのようにエンターテイメントとして消費している投稿も数多く散見された。
直接言及こそしていないものの、「おとわっか」にまつわる一連の流れを好意的に受け止めているともとれる。
LGBTQ+差別が世界的に問題視されている昨今。ニコニコ動画を中心としたインターネット・コミュニティにおいて、こういった差別的な文化が根強く残っているのは大きな問題だといえる。
一連の批判を受け、AUTOMATONは当該記事を更新。記事全文に打ち消し線を入れ、執筆者記名をAUTOMATON編集部へと変更。インターネット文化の取り扱いの精査を再検証し防止策を設定するとし、謝罪を行った。
この記事では、インターネットミーム「おとわっか」が発生した経緯とその後の流れ、ネットユーザー/メディア/プラットフォームなどの反応、そしてその問題点をまとめている。
インターネットミーム「おとわっか」が発生した経緯
発端となったのは、5月7日から6月6日までニコニコ動画で公開されていた『FINAL FANTASY X(ファイナルファンタジーX)』の二次創作動画「【合作】おとわっか」。同作の登場キャラクター・ワッカにまつわるインターネット上でのネタを題材に、メドレー形式で音楽に合わせてゲーム内映像・音声などを編集・改変する“音MAD”と呼ばれるジャンルの動画だ。
ラグマットさんによって5月7日に投稿されると、急速に再生数を獲得。SNSなどでも拡散され、派生動画が次々と誕生するなど「おとわっか」がネットミーム化していた。
それを受け、ゲームメディア・AUTOMATON(オートマトン)が、「『FF10』のワッカが突如ネットミーム化。闇深い“ワッカ構文”や謎のコラージュが広まる」と題した記事を5月25日に公開(外部リンク)。
最終的に動画「【合作】おとわっか」は、6月5日時点で300万回以上の再生を記録。また、Steamのジャンル「JRPG」カテゴリにおいて、『FINAL FANTASY X | X-2 HD Remaster』が人気上位にランクインするなど経済効果も発生していた。
その後、動画「【合作】おとわっか」は発売元であるスクウェア・エニックスの著作権侵害の申し立てにより、6月6日に削除された。
「ゲイとして揶揄する」ネタを楽しむ一部のネットユーザー
ワッカの筋骨隆々な体躯や露出度の高い衣装といったキャラクター造形などから、インターネット上では10年以上前より、ワッカの性嗜好をゲイとして象徴・消費するネタが国内外で存在している。起源は定かではないが、4chanなどの海外コミュニティを発祥として見る向きが強い。ニコニコ動画では、現在も様々なワッカとゲイを結びつける動画が投稿されている。 削除された動画「【合作】おとわっか」でもその流れを汲んでいるのか、LGBTQ+への揶揄や侮辱ともとれる演出がなされていた。
そういった点から、ネットユーザーの間では少なからぬ批判の声が上がっていた一方、一連の話題をお祭りのようにエンターテイメントとして消費している投稿も数多く散見された。
また、ニコニコ動画を運営するドワンゴの専務取締役COO・くりたしげたか(栗田穣崇)さんは、削除された当日に自身のTwitterで「伝説になったんだよ、悲しむんじゃない。楽しかったよな。」とツイート。伝説になったんだよ、悲しむんじゃない。楽しかったよな。
— くりたしげたか(Re)🌰ニコニコ代表の人 (@sigekun) June 6, 2022
直接言及こそしていないものの、「おとわっか」にまつわる一連の流れを好意的に受け止めているともとれる。
ニコニコ動画に根強いLGBTQ+を嘲笑する文化
ニコニコ動画では、アダルトビデオ『BABYLON STAGE34 真夏の夜の淫夢 the IMP』を起源とするいわゆる「淫夢」をはじめ、LGBTQ+を揶揄する二次創作コンテンツの人気は未だ衰えていない。LGBTQ+差別が世界的に問題視されている昨今。ニコニコ動画を中心としたインターネット・コミュニティにおいて、こういった差別的な文化が根強く残っているのは大きな問題だといえる。
一連の批判を受け、AUTOMATONは当該記事を更新。記事全文に打ち消し線を入れ、執筆者記名をAUTOMATON編集部へと変更。インターネット文化の取り扱いの精査を再検証し防止策を設定するとし、謝罪を行った。
インターネットミームの在り方を考える
この記事どう思う?
関連リンク
27件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:10225)
しょーもない記事
匿名ハッコウくん(ID:8332)
淫夢は演技が迫真だからネタにしてるだけやろ
匿名ハッコウくん(ID:6837)
敵だね。