KADOKAWAおよび子会社のドワンゴが7月12日(金)、ダークウェブ上に漏洩した機密情報がSNS等で拡散されている状況について、新たに声明を発表した。
サイバー攻撃を行ったとされる組織が公開した情報の、SNSや掲示板などでの悪意ある拡散行為について、削除要請と情報開示請求を進めていることを報告。
声明の中では、悪質と認識した拡散行為の件数も公表。Xや5ちゃんねる、まとめサイト、Discord等における473件の投稿ついて、法的措置の準備を進めているという。
個人情報などが拡散される事態に発展したKADOKAWAへのサイバー攻撃
6月8日に、大規模なランサムウェア攻撃を受けたKADOKAWAグループ。
6月27日にはハッカー集団「ブラックスーツ」により、実際にダークウェブ上へ、社員や運営する学校の生徒を含む個人情報や膨大な内部資料が公開された。
これにより、KADOKAWAグループに関連する機密情報や個人情報がSNSや匿名掲示板などに掲載され、さらに拡散される事態に発展。
KADOKAWAでは7月5日、悪質な情報拡散について「法的措置を徹底的に講じます」と注意喚起している。
7月10日には、こうした悪質な情報拡散に、株式会社KADOKAWA、株式会社ドワンゴ、学校法人角川ドワンゴ学園を横断する対策チームを組成。
今回の発表では、法的措置に本格的に乗り出した姿勢を見せている。
悪質な情報拡散はXや5ちゃんねるなど合計473件
発表では、悪質と認識した情報拡散行為の件数やその内訳も公開。
それによると、X (旧Twitter)が141件、5ちゃんねるが278件、まとめサイトが27件、Discordなどその他のものが27件となっている。
こうした拡散行為に対してKADOKAWAでは、SNSや匿名掲示板の運営者に削除を要請。同時に発信者情報開示請求を開始したとも説明している。
特定した発信者には、証拠保全の上、削除済みの書き込みも含めて刑事告訴及び刑事告発などの法的措置に向けた作業を進めていくとしている。
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