ニコニコのサービス「ニコニコ春画」が、1月29日(水)14時をもって終了することを発表した。
ニコニコの公式サイトでは、「昨今の社会環境や国際情勢などから検討を重ねた結果、現在の形でのサービス継続は難しいと判断し、このたび提供を終了する運びとなりました」と、サービス終了に至った理由を説明している。
R-15カテゴリのイラスト投稿サービス「ニコニコ春画」
「ニコニコ春画」は、静止画の総合サイト・ニコニコ静画内のサービス。
投稿時にR-15カテゴリを設定したイラストや、過度に性的/過激な表現が含まれると判断されたイラストが掲載される。ニコニコ静画のイラストコーナー内での住み分けを目的とし、2011年8月より提供中だ。
サービス終了の理由に挙げられている「昨今の社会環境や国際情勢」が具体的に何を指しているのかは不明だが、ニコニコ春画に掲載される類のアダルトコンテンツについて、取り扱いを巡って議論が活発化している状況ではある。
ニコニコ自体も2024年10月から、関連サービスの継続的な運営のために、「日本国内の法令等を遵守していくことを前提としつつ、海外の法令等に違反する恐れがある描写・公序良俗に反する描写を含むコンテンツについても、規制範囲の見直しに取り組みます」と発表。
順次サービス全体の規制範囲を見直している。
また、レーティング指定作品を取り扱うWebサービスにおいて、海外資本のクレジットカードの取り扱いが中止となる事例がここ数年で相次いでいる。
ニコニコも一部サービスにおいてMastercardとVISAの利用を停止していた。
投稿したユーザーもイラストへのアクセスが不可に
「ニコニコ春画」の提供終了以降、投稿イラストはすべて非表示または削除表示となる。
あわせて、イラスト投稿時に「R-15」「R-15(グロテスク表現を含む)」カテゴリを選択することができなくなる。
この措置によって、該当するイラストを投稿していたユーザーへ利用制限などの対応は取られない。
なお、提供終了後はユーザーのマイページからもイラストへのアクセスが不可となるため、「お手数をおかけいたしますが、サービス終了までにご自身の作品を必要に応じて保存くださいますようお願いいたします」と呼びかけている。
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