ニコニコ、一部Mastercardが利用不可に クレカ会社の表現規制を巡る対応か

ニコニコ、一部Mastercardが利用不可に クレカ会社の表現規制を巡る対応か
ニコニコ、一部Mastercardが利用不可に クレカ会社の表現規制を巡る対応か

Mastercardのクレジットカード

ニコニコは11月8日、一部Mastercardでの有料サービスの決済を一時停止したと発表した。

対象となるMastercardは不明だが、そのカードを利用中のプレミアム会員には、後日ニコニコのお知らせ機能(重要なお知らせ)で個別に案内されるという。

本件と前後しニコニコでは、ある動画を巡ってMastercard社からの非公開要請およびそれに対応する非公開措置が取られたという発言が話題になっていた。

SNSなどでは今回の決済一時停止も、それに関連するものではないかと波紋を呼んでいる。

対象のMastercardを利用している場合はその他の決済手段への変更が必要に

ニコニコでは今後、利用できない一部のMastercardを支払い方法として登録しようとすると「無効なクレジットカードのため登録できません。別のカードで再入力してください。」と表示されるように。

Mastercard

対象のカードを利用中のプレミアム会員へは、その他の支払い方法への変更を促している。対処しない場合は1ヶ月程度の猶予期間を経て、プレミアム会員が解約されるという。

なおニコニコでは、サービスごとに対応・非対応があるものの、決済手段としてMastercardのほか、VISAやJCBなどのクレジットカード、ドコモ・ソフトバンク・auなどのキャリア決済、PayPalやLINE Pay、WebMoneyなどが利用できる(外部リンク)。

Mastercard社の要請である動画が非公開に?

本件と前後しニコニコでは、2014年に投稿された動画「汚い仔猫を見つけたので虐待することにした(1匹目)」が非公開となっていたことが明らかとなり、物議を醸していた。

本動画は、匿名掲示板・2ちゃんねる(現5ちゃんねる)に投稿された猫を保護する文章を元ネタとしており、それに沿う形で子猫に風呂や食事を与える様子が収められていた。 投稿者であるeiz5963さんは、ニコニコ運営からのメールと思われる文面を転載し、本動画が非公開に至った経緯を説明(外部リンク)。

曰く、Mastercard社側が、本動画について「動物虐待、児童虐待、自傷行為、不適切なアダルトコンテンツを含む動画が存在しており、違法もしくはブランド棄損に当たる禁止商材に該当」すると指摘し、ニコニコ運営側に非公開にするように要請。

対して、ニコニコ運営側は「クレジットカードブランドが指摘する内容が正確なものであるとは疑わしい」としつつも、ニコニコ全体でのMastercard利用制限を避けるため、やむなく対応したことが綴られている。

クレジットカード会社による表現規制を巡る対応か? SNS上で波紋を呼ぶ

なお今回、一部Mastercardの利用不可になった経緯について、ニコニコは「諸般の事情」と説明している。

Mastercardを巡っては、2022年にも、DMM.comが運営する成人向けWebサービス・FANZAなどにおいて、諸条件が折り合わず契約終了となったことが話題となった。

そういった背景もあり、SNS上では本件も、かねてより指摘されている、クレジットカード会社と表現規制を巡る対応なのではないかという声も上がっている。 現在KAI-YOUでは、ニコニコを運営する株式会社ドワンゴに、本件に至った背景・経緯について問い合わせを行っている。

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