国内ヒップホップシーンをけん引するアーティストが集結したフェス「POP YOURS」の開催など、コロナ禍のダメージからの復帰に向けて業界が動き出している2022年。
発展を続けるインターネット音楽の分野では、「ハイパーポップ」などの文脈などを取り込み、現在進行形でヒップホップから様々なサブジャンルが生み出されています。
新しい力が台頭する一方で、上半期では、キャリアを積んだベテランたちも名盤を多数リリース。
今回、2022年にリリース/MVが公開された楽曲を、KAI-YOU編集部の独断と偏見で40曲セレクト。若手とベテランが入り混じった2022年の楽曲を紹介します。
Spotifyでプレイリストも用意したので、そちらもチェックしてみてください。
※番号には、順位やランキングなどの意図はありません。
メンバーのSpace Boyさんの「TOKYOのガキ 毎日うるせえ」とかTAHITIさんの「ママゴメン暴れてる」などのラインやKIDSを自称するグループ名の通り、クソガキ特有の無敵感と無軌道さと刹那、疾走感が織りなすバイブスが唯一無二。
STARKIDSを最初に聴くならこの曲!
3rdアルバム『Walk Through The Stars』ではより純粋に、フラットな状態で音楽づくりを行った様が聞いてとれる。もはやVTuberであることの屈託すら越え、突き抜け、これまでの自身の活動とその目指すべき道を新たに提示した楽曲となっている。
インディペンデントな自身の作品や活動、そのスタンスを“ペットボトルロケット”と称するそのセンス、一体何を食べたらでてくるのか。最高。
恐らく、この上半期で一番のバイラルヒットとなったのがこの「Crayon」なのではないだろうか。軽快なビートに、自分の過去を振り返りつつも上昇志向がありありと溢れた勢いあるFuji Taitoさんのリリックが合わさり、爽快感に溢れる一曲になっている。
自分に言い聞かせるように自分の価値観やスタイルを畳みかけるパートから、そこで得た感覚をキャッチーに歌い上げるフックは聞き心地が最高。
TikTokでも振り付け付きでダンスが投稿されており、ヒップホップを聞かないような層にまで広がっている、現代のヒップホップのパワーを感じる1曲。
タイトルの通り、大金持ちの女性への恋心をロックのように歌い上げており、LEXさんの歌唱力の高さが存分に発揮されている。
モデルの南部桃伽さんを起用したMVも素晴らしいが、POP YOURSで魅せたパフォーマンスは圧巻のもの!
暗転した中でスポットライトを一身に浴び「大金持ちのあなたと貧乏な私」を歌い上げる姿には、幕張メッセ中がLEXさんの世界観に飲み込まれていたといっても過言ではないはず。YouTubeにライブ映像が上がっているので、是非見てみてほしい。
Tohjiさん独自の小ネタの効いたリリックがありつつも、楽曲の世界観としては、グローバルでの活躍を視野にいれた覚悟と高揚を歌う。大事なことは2回言うタイプ。大事なことは2回言うタイプ。
発展を続けるインターネット音楽の分野では、「ハイパーポップ」などの文脈などを取り込み、現在進行形でヒップホップから様々なサブジャンルが生み出されています。
新しい力が台頭する一方で、上半期では、キャリアを積んだベテランたちも名盤を多数リリース。
今回、2022年にリリース/MVが公開された楽曲を、KAI-YOU編集部の独断と偏見で40曲セレクト。若手とベテランが入り混じった2022年の楽曲を紹介します。
Spotifyでプレイリストも用意したので、そちらもチェックしてみてください。
※番号には、順位やランキングなどの意図はありません。
目次
- 1. STARKIDS「STARKIDS NO SEI Ft. Seri 」
- 2. ピーナッツくん「PetbottleRocket (Prod. nerdwitchkomugichan)」
- 3. ZOT on the WAVE & Fuji Taito「Crayon」
- 4. LEX「大金持ちのあなたと貧乏な私」
- 5. Tohji「Super Ocean Man」
- 6. RYKEYDADDYDIRTY「ALL GODS BLESS ME」
- 7. Awich「Queendom (Prod. Chaki Zulu)」
- 8. DJ TATSUKI feat. IO & MonyHorse「TOKYO KIDS」
- 9. Dios「紙飛行機」
- 10. SATOH「FIFA feat. Only U」
- 11. ZOT on the WAVE feat. YZERR & Candee「TEIHEN」
- 12. VaVa feat. tofubeats「夢のまた夢」
- 13. Hideyoshi「Shinpainai feat. AKLO] 」
- 14. King & Prince「ichiban」
- 15. PUNPEE & JJJ「Step Into The Arena」
- 16. 13ELL「I'M LOADED」
- 17. D.O × Red Eye「悪党の詩 REMIX」
- 18. Tajyusaim Boyz 「金の話ばっかりやめようぜ」
- 19. Watson「DOROBO」
- 20. OMSB「Nowhere」
- 21. SALU feat. AKLO & JP THE WAVY「GOD LOVES YOU」
- 22. C.O.S.A. feat. ralph「POP KILLERS」
- 23. Choppa Capone feat. Bene Baby「Blue Beam Remix」
- 24. Bonbero「Karenai」
- 25. Only U feat. LEX「OK! Remix」
- 26. MonyHorse feat. NENE & JP THE WAVY「SUSUME」
- 27. ジャパニーズ マゲニーズfeat. J-REXXX「最後の一本」
- 28. 舐達麻「BLUE IN BEATS」
- 29. KANDYTOWN(KEIJU、Ryohu、IO)「Curtain Call」
- 30. DJ TATSUKI feat. Zeebra & 般若 (prod by MET as MTHA2)「TOKYO KIDS Remix」
- 31. PES「Chillin'」
- 32. Reol「SCORPION」
- 33. PAS TASTA ft. ピーナッツくん「peanut phenomenon」
- 34. hokuto feat. TOCCHI、HANG & ハシシ「Good Time Remix」
- 35. CHICO CARLITO「Day by Day」
- 36. SHO-SENSEI!!「サザン」
- 37. REAL-T「タイトルわかった」
- 38. Deech、Candee「どうしようもない」
- 39. Minchanbaby & RhymeTube Feat. Jinmenusagi 「ねてもさめても」
- 40. MEZZ Prod. Dr.Pay「Money From The Dirt」
- 41. 2022年の名曲を集めたプレイリスト
STARKIDS「STARKIDS NO SEI Ft. Seri 」
SoundCloudのコミュニティから頭角を現した6人組のクルー・STARKIDS。まだ謎に包まれた部分も多い彼らだが、今作はその活動や思想の所信表明のような力強く美しい楽曲になっている。メンバーのSpace Boyさんの「TOKYOのガキ 毎日うるせえ」とかTAHITIさんの「ママゴメン暴れてる」などのラインやKIDSを自称するグループ名の通り、クソガキ特有の無敵感と無軌道さと刹那、疾走感が織りなすバイブスが唯一無二。
STARKIDSを最初に聴くならこの曲!
ピーナッツくん「PetbottleRocket (Prod. nerdwitchkomugichan)」
前作『Tele倶楽部』でVTuberだからこそ可能なヒップホップ表現を突き詰めたオシャレになりたい!ピーナッツくん。3rdアルバム『Walk Through The Stars』ではより純粋に、フラットな状態で音楽づくりを行った様が聞いてとれる。もはやVTuberであることの屈託すら越え、突き抜け、これまでの自身の活動とその目指すべき道を新たに提示した楽曲となっている。
インディペンデントな自身の作品や活動、そのスタンスを“ペットボトルロケット”と称するそのセンス、一体何を食べたらでてくるのか。最高。
ZOT on the WAVE & Fuji Taito「Crayon」
ビートメイカー・ZOT on the WAVEさんと、「ラップスタア誕生」などにも出演するFuji Taitoさんによる楽曲。恐らく、この上半期で一番のバイラルヒットとなったのがこの「Crayon」なのではないだろうか。軽快なビートに、自分の過去を振り返りつつも上昇志向がありありと溢れた勢いあるFuji Taitoさんのリリックが合わさり、爽快感に溢れる一曲になっている。
自分に言い聞かせるように自分の価値観やスタイルを畳みかけるパートから、そこで得た感覚をキャッチーに歌い上げるフックは聞き心地が最高。
TikTokでも振り付け付きでダンスが投稿されており、ヒップホップを聞かないような層にまで広がっている、現代のヒップホップのパワーを感じる1曲。
LEX「大金持ちのあなたと貧乏な私」
最早20年代の日本ヒップホップシーンを語る上では避けて通れない存在になったLEXさんの一曲。タイトルの通り、大金持ちの女性への恋心をロックのように歌い上げており、LEXさんの歌唱力の高さが存分に発揮されている。
モデルの南部桃伽さんを起用したMVも素晴らしいが、POP YOURSで魅せたパフォーマンスは圧巻のもの!
暗転した中でスポットライトを一身に浴び「大金持ちのあなたと貧乏な私」を歌い上げる姿には、幕張メッセ中がLEXさんの世界観に飲み込まれていたといっても過言ではないはず。YouTubeにライブ映像が上がっているので、是非見てみてほしい。
Tohji「Super Ocean Man」
ヒップホップという枠にとらわれず、リリースごとに様々な音楽的なバックグラウンドの広さを見せるTohjiさんが2022年にリリースしたミックステープ『t-mix』ではEDMに接近。プロデューサーにはデヴィッド・ゲッタさんやアヴィーチーさんからも絶賛されたbanvoxさんを迎え、世界標準のサウンドの追及を行っている。Tohjiさん独自の小ネタの効いたリリックがありつつも、楽曲の世界観としては、グローバルでの活躍を視野にいれた覚悟と高揚を歌う。大事なことは2回言うタイプ。大事なことは2回言うタイプ。
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日夜生み出される現象や事象を“ポップなまとめ記事”として紹介する人気連載。 いま注目を集めるジャンル、気になったときにチェックしたいトレンド──。 KAI-YOUでは「POP」を軸に、さまざまな対象をまとめて紹介していきます。
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