NENEさんが6月20日にリリースした新曲「OWARI」に端を発するビーフに新たな展開が発生した。
ボーカリスト/クリエイターの歌代ニーナさんが、NENEさんに対するディス曲「mood:bored」を公開したのだ。
ジャンルの垣根を超える表現者・歌代ニーナ
歌代ニーナさんは、ドイツ/日本/アメリカの3ヵ国にルーツを持つボーカリスト/クリエイター。
歌代ニーナさん
「i-D JAPAN」や「commons&sense」「Libertin DUNE」などでエディターとして勤務した後、2017年にスタイリスト/ライター/エディターとして独立。2018年3月に、クリエイティブ集団・PETRICOR (ペトリコール)を創立し、同年末に「Thirteen13」名義でラッパーとしてもデビューした。
2021年には音楽活動を本格化し、名義を本名である歌代ニーナに統合。同年5月14日には、シングル「ARIA」を発表。
2023年2月には、3人組ロックバンド・女王蜂のアルバム『十二次元』に収録されている「KING BITCH (feat.歌代ニーナ)」にも参加した。
今年、5月にはロンドン、ベルリン、パリをはじめとしたUK&ヨーロッパツアーも開催するなど、音楽シーンでも独自の存在感を発揮している。
「パクりネタでパクりディスはだめよ」とNENEを批判
そんな歌代ニーナさんは、6月23日に自身のXを更新。
NENEさんへのメンション付きで「ちゃんみなとかHANAとかディスってるその曲で私の曲パクってんの大丈夫そ?」とポスト。
「OWARI」が公開された6月20日時点ではリリース前だった自身の楽曲「Mood Board」のコンセプトを”パクられた”と主張している(※)。
※ムードボードとは、デザインラフの一種で、デザインのイメージやコンセプトをボード上にまとめてコラージュする手法。NENEさんが6月20日にリリースした「OWARI」では、「I'm on your mood board(私はお前のムードボードに乗っている)」とちゃんみなさんに対してコンセプトやスタイルの盗用を訴えていた。
そして、6月25日には楽曲「Mood Board」をリリース。もともと収録し公開準備をしていたと思われるMVも公開。さらに、7月2日には「mood:bored」と題した新曲をMVとともにリリースした。
「mood:bored」のリリックでは、冒頭の「お前じゃないんだよなー(笑)」や「ねぇつけてあげるね白黒」「ねぇ私糞忙しい/これに割く時間ほんとはない」など、これまでのビーフの文脈を踏まえたフレーズが散りばめられ、「パクりネタでパクりディスはだめよ」とNENEさんを批判した。
さらに、その根拠として「ねぇ、あんたの前で2回も歌った曲/半年前にすでにMVまで撮った曲/ねぇ、あんたのパシリがメイクとして潜入」と、リリース前から自身の楽曲の存在を知っていたことを指摘。
その上で、「でもあんた英語がなってないの気になっちゃってて仕方がない」と楽曲のクオリティに対しても言及し、後半では英語リリックで強烈なディスを繰り出している。
NENEさんは本件に対して、まだ明確なアンサーは返していない。
今回のビーフは、もともと「OWARI」でNENEさんが標的としたちゃんみなさんからはアンサーが出ていない。一方で、SKY-HIさんによるアンサー曲「0623FreeStyle」や、それに対するNENEさんの再アンサー曲「HAJIMARI」、そして今回の歌代ニーナさんの参戦により、楽曲による応酬は三つ巴の様相を呈している。

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