連載 | #6 KAI-YOU SALE & REVIEW

ハヤカワKindleセール 『三体』『裏世界ピクニック』などオススメ作目白押し

ハヤカワKindleセール 『三体』『裏世界ピクニック』などオススメ作目白押し
ハヤカワKindleセール 『三体』『裏世界ピクニック』などオススメ作目白押し

画像は早川書房noteより

POPなポイントを3行で

  • 早川書房の夏の大型セールが開始
  • 約1,500点が50%割引で販売中
  • 『三体』などオススメ書籍をご紹介
Kindleストア限定で、早川書房の夏の大型セールが開始されました。

定期的に大型セールを開催してくれる早川書房ですが、今回も、ハヤカワレーベルから刊行している国内外のSF・ミステリー・海外文芸などの約1,500点50%割引で販売中。

三体Ⅱ 黒暗森林(上・下)』『裏世界ピクニック6 Tは寺生まれのT』『ザリガニの鳴くところ』『イスラエル諜報機関暗殺作戦全史(上・下)』などの話題作もラインナップされています。

実施期間は6月2日(水)から22日(火)までの21日間。

※以下、画像はすべてAmazonより

いくつかオススメ書籍をご紹介!

劉慈欣『三体』



三部作の日本語訳完結編『三体Ⅲ 死神永生』が、5月25日に発売されたばかりの長編SF小説「三体」シリーズから第一部と第二部にあたる『三体』『三体Ⅱ 黒暗森林(上・下)』。

中国の作家・劉慈欣さんは本作で、SF界の名誉・ヒューゴー賞をアジア人で初めて受賞。動画配信サービス・bilibiliでのアニメ化も発表されています。

完結していよいよ読破しようと考えている人は、期間中に購入しておくのが吉。

ディーリア・オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』



2019年に全米でベストセラーとなったディーリア・オーエンズさんによる小説『ザリガニの鳴くところ』。

本作はディーリア・オーエンズさんが69歳で初めて挑戦した小説作品で、「2021年本屋大賞」翻訳小説部門で堂々の第1位に輝いています。

読み応え抜群の本作、今なら半額です。

宮澤伊織『裏世界ピクニック6 Tは寺生まれのT』



百合SF」というワードが近年脚光を浴びていますが、その筆頭とも言えアニメ化もされた『裏世界ピクニック』の最新刊。

女子2人が、「くねくね」や「八尺様」など実話怪談としてネット上で語られる危険な存在が出現する「裏世界」を探検するという、怪異サバイバル小説です。

魅力的なキャラたちやその関係性、会話劇、ネット上の都市伝説「ネットロア」を題材にした怪異たちとの攻防。青春ホラーものとしても傑作です。

ロネン・バーグマン『イスラエル諜報機関暗殺作戦全史(上・下)』



イスラエル諜報機関が行ってきた2,700件とも言われる暗殺の主要事件を、上下巻の1,000ページに収めたノンフィクション作品。

イスラエルの新聞記者が政府・軍関係者への膨大な聞き取りから明らかにしており、具体的に諜報活動の実態に切り込んでいます。

2020年に刊行され、圧倒的な密度を誇る話題作を手に取るチャンス。

他にもオススメ作品をピックアップ

円城塔『バナナ剥きには最適の日々』

気鋭SF作家である円城塔さん。目下、何と言っても脚本をつとめるアニメ『ゴジラ S.P』が話題です。 「『ゴジラ S.P』面白い!!」と思った方は、是非濃密な円城塔に触れてみてください。

初めての人に個人的にオススメしたいのが、この『バナナ剥きには最適の日々』。非常によみやすく、それでいて円城塔ワールドを堪能できる短編集になっています。

なんせ、公式のキャッチコピーも「円城塔の作品世界は難解ではない――格好の入り口となる全10篇を収録する第3作品集」ですから(笑)。

テッドチャン『息吹』



アメリカ出身のSF作家であるテッド・チャンさんの新作品集『息吹』。

説話集『千夜一夜物語』の枠組みを用いてタイムトラベルを描いた『商人と錬金術師の門』はじめ、各賞受賞作9篇を収録しています。

短編「あなたの人生の物語」を原作にした映画『メッセージ』でも大きな話題となったテッド・チャンさんの17年ぶりの最新作とあって、日本でも発売前から期待の声が多く上がっていました。

時間に限らず、既存の概念を大きく揺さぶる、そして物語としても丹念に編まれた珠玉の作品たちが収められています。

ロバート・A・ハインライン『夏への扉』



SFの古典でもあり、海外SF入門として手にとりやすいハインラインの傑作猫SF『夏への扉』。

言わずと知れた傑作の一つですが、本作の日本版リメイク映画『夏への扉 ーキミのいる未来へー』の公開も予定されています。果たして…!

小川哲『ゲームの王国』上・下



2017年に国内SFの話題をかっさらった『ゲームの王国』。規格外のSF巨篇として、「第38回日本SF大賞」「第31回山本周五郎賞」をW受賞しています。

上巻と下巻で、小説の表情が全く変わって読めることもその特徴の一つです。近年、日本で生まれた大河SF作品の最高峰。

古今東西の名作SFがセール対象

他にも、日本SF界の旗手・飛浩隆や神林長平の作品や、若き才能・草野原々の異色作など目白押し。

飛浩隆『零號琴』

日本を代表するSF作家・飛浩隆さんの最新作『零號琴』。

神林長平『戦闘妖精・雪風(改)』

日本が誇るSFの名手・神林長平さんの代表作『戦闘妖精・雪風(改)』。

草野原々『最後にして最初のアイドル』

SF界の異才・草野原々さんによる「ラブライブ!」二次創作小説『最後にして最初のアイドル』。

早瀬耕『未必のマクベス』

旅をテーマにした小説でもあり恋愛小説でもありハードボイルド犯罪小説でもある早瀬耕さんの『未必のマクベス』。

野﨑まど『know』

野﨑まどさん作品の中でも指折りの名作SF小説『know』。

藤田祥平『手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ』

「KAI-YOU Premium」でも連載していた藤田祥平さんによるゲームSF『手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ』(関連記事)。

ケン・リュウ『折りたたみ北京』

めくるめく中国SFをこれでもかと詰め込んだケン・リュウさん編集によるアンソロジー『折りたたみ北京』。

クラーク『幼年期の終り』

ガチの科学者であり作家だったアーサー・C・クラークの最高峰『幼年期の終り』。

ヴォネガット『スローターハウス5』

アメリカ文学の旗手・ヴォネガットによる奇妙な時間軸を旅するSF『スローターハウス5』(関連記事)。

スティーヴン・ウィット『誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たち』

小説以外でも、今読んでも発見があるだろう『誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たち』。

スーザン・ネイピア『ミヤザキワールド ─宮崎駿の闇と光─』

米大学教授が執筆したジブリ作品の取材・解説集もセール対象!

SFの夏、迫る

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