魅惑の手が靴に宿った? デザイナーの凄艶なドレスシューズに惹きずり込まれそう

魅惑の手が靴に宿った? デザイナーの凄艶なドレスシューズに惹きずり込まれそう
魅惑の手が靴に宿った? デザイナーの凄艶なドレスシューズに惹きずり込まれそう

「惹きずり込まれる運命のドレスシューズ」/写真は松井諒祐さん提供

POPなポイントを3行で

  • とあるデザイナーのドレスシューズが神々しい
  • 松井諒祐のブランド「 ha | za | ma 」(ハザマ)
  • 魅惑の手が靴に宿っている?
ヒールが真っ赤な手に支えられた靴。よく見ると整えられたネイルにゴールドのリングも確認できる。

とあるデザイナーがつくったドレスシューズは、ビジュアルのインパクトの大きさから、Twitterに投稿されるやいなや「地面から手が生えてる!?」「天才だ」など大反響。

2月29日に投稿され、記事執筆時点で4万件を超えるリツイート、そして驚異の24万件を超える「いいね」を記録している。

KAI-YOUではツイートを投稿した本人であり、ドレスシューズを手がけるブランドのデザイナーでもある松井諒祐さん(@MatsuiRyosuke)に話を聞いた。

世界と世界の狭間で揺らぎ続ける「ha | za | ma」

松井さんは「ha | za | ma」(ハザマ)という自身のデザイナーズブランドのデザイナーとして、衣服や装飾品などを制作している。

半年に一度、各都市の展示・受注会やWeb受注会でそのシーズンの最新作を発表。展示会を訪れた声優の佐倉綾音さんのあまりに可愛らしい(あざとい)動画を、SNSで見かけたことがあるという人もいるだろう。 ブランドとして一番大事にしていることとして「特定の世界観に染まらないこと」「いつまでも世界と世界の狭間で揺らぎ続ける存在であること」と話す松井さん。

「ha | za | ma」は特定の世界観を持つことではなく、様々な世界に触れてそのフィルターを通して、自分自身の中に生じ浮かび上がるものを「個性」と定義づける。

ブランドでの活動を通じてその個性を投影するものが「ha | za | ma」であり、それらを追求することが松井さん自身の生き様でもあるという。

松井諒祐「惹きずり込まれる運命のドレスシューズ」とは?

「惹きずり込まれる運命のドレスシューズ」

今回話題になった手がモチーフになったデザインは「惹きずり込まれる運命の~」というコレクションの1つ。細く、でも確かな力強さを感じる魅惑の手は、一度見たら脳裏に焼き付くインパクトを放っている。

その手を丸ごとヒールとしてデザインした「惹きずり込まれる運命のドレスシューズ」の発想も斬新だ。後ろから見ると何かに取り憑かれているかのような雰囲気さえ漂っている。 「ha | za | ma」は上述の通り、展示・受注会を経てアイテムを販売する方法のため、現在は「惹きずり込まれる運命のドレスシューズ」を販売していない(半年程前に一度販売済み)。とはいえ松井さんいわく「在庫はあるので年に1回ほど開催される即売会で出品される可能性が高い」そうだ。

大きな反響があったことについて松井さんは「ちょっとビビってます」と心境を吐露。SNSでのフォロワーの増加数やいいねの数など「あらゆる数がこれまで経験してきたものより多かったです」と驚きを隠せない様子だった。

反響を受けても「基本的なスタンスはまったく変わらない」

ただ、今回話題になったことが自身の大きな転機になるという認識は一切ないという。

「もともと人気のアイテムでありましたし、そもそも流行りと廃れは紙一重ですので、今回の拡散で僕自身はより地に足を着けて、毎シーズン自分にとってより新しい面白い物を追求していければと思っております。せっかくなので今回の靴がより多くのお客様に行きわたるよう何らかの策は講じられたらとは考えておりますが、基本的なスタンスはまったく変わりません」

次回作となる「2020-21AW」は6月下旬に発表予定。コレクションでは「ドレスシューズを忘れさせるくらいの衝撃を与えられれば」と語る松井さん。今回以上のインパクトに衝撃を受ける瞬間を楽しみにしたい。

クリエイターによる趣向を凝らした作品

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