玄関やブラウン管テレビの上など、目につきやすい場所に置いてあった木彫りの熊は、かつて北海道の定番お土産として人気だったのだとか。
時代の流れとともに見ることができる機会も場所も随分減ってしまったように感じるが、そんな状況を憂いた中谷健一(@aro999jp)さんは「行き場を無くしたクマ達をリメイクしもう一度命を吹き込むために」、この木彫りの熊にひと工夫。
ところどころロボットのようになった熊や、骨や内臓がみえるスケルトン熊などをつくり続ける「クマ作家」として活動している。
薄型テレビの普及によってクマの置物の存続が危ぶまれてます!
— 中谷 健一 (@aro999jp) January 22, 2020
そんな行き場を無くしたクマ達をリメイクしもう一度命を吹き返すためにクマ作家をしております。
(もはや木彫りではないものも多数) pic.twitter.com/rXZqAFD1ig
中谷さん「自宅にこもってつくるのが至福」
中谷さん、普段はリペア職人として働いている。そのため木を加工する機材を多く所持しており、自身が北海道出身で木彫りの熊は身近にあったのだとか。「古道具屋で500円で売られてる熊を手に取り眺めていたら、メカの熊を思いつきました」(中谷さん)
その後即購入して2時間で仕上げたのが、冒頭で紹介した目が赤く光ったメカ風の「木彫りの熊」だ。
リメイク作品の中には『ウルトラマン』に登場する怪獣・ダダ風の作品や、キューブ状に身体が分解されて今にもテレポートしそうな瞬間を形にした作品も見受けられ、SF味のある世界観を感じる。 このような作風について影響を受けたジャンルを聞くと『スター・ウォーズ』『ガンダム』『ウルトラマン』や映画監督のキューブリック作品をあげたうえで、「オタクなんです」とひとこと。
多くを語らなくても、作品を見ることで影響を受けたタイトルへの愛を感じることができる。
作品づくりにおいては「インテリアとして飾れる作品に仕上げないといけません」とし、「どんなものでも、自分が欲しい飾れるものを意識してます」とこだわりが垣間見える一面も。 作家として「自宅にこもってつくるのが至福のひとときですね」と話していただいた中谷さんの次なる作品も自然と期待してしまう。
2月1日(土)からは東京・新宿にて自身初となる個展「大物産展」を開催。作品を目の前で感じることができる絶好の機会だ。
初個展です!
— 中谷 健一 (@aro999jp) January 24, 2020
中谷健一
「大物産展」
2/1 13:00〜22:00
2/2 11:00〜22:00
2/3 11:00〜22:00
新宿区大久保1丁目12−3
カーサ第2新宿ビル1103https://t.co/3fkn9BCQeS
入場料¥500
撮影スペース設けてます
回転テーブルでグルグルまわして動画撮影してください
このスペースも製作しました pic.twitter.com/qUdu6X2kwX
クリエイターのすごい技術
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